阪神・陽川“王者の道” 井岡一翔氏にあやかり和歌山から飛躍

[ 2018年1月6日 05:30 ]

フリー打撃を行う阪神・陽川
Photo By スポニチ

 阪神・陽川尚将内野手(26)が5日、和歌山県西牟婁(にしむろ)郡上富田町の上富田スポーツセンター野球場で自主トレを行い、ボクシングで3階級制覇した井岡一翔氏に続き、和歌山を“パワースポット”にすることを誓った。

 「毎年、球場を貸してもらって本当にありがたい。1軍で結果を残しても、ずっと和歌山でやっていきたい思いはある。(井岡のように)トレーニングする場所として自分の象徴になればいい」

 同球場から約12キロの距離にある白浜町は、昨年末に現役引退を表明した前WBA世界フライ級王者・井岡氏が、世界戦の直前合宿地としていたことで有名だ。陽川は同氏と面識はないが、東農大の先輩(井岡氏は中退)にも当たり「(試合を)テレビで見ていたのでもちろん知ってます」と引退を残念がった。それだけに名チャンプの魂を受け継ぎ、1軍で飛躍して自身の始動の地として和歌山を定着させたい。「恩返しの意味もありますし、1軍で結果を出すことがすべて」と表情を引き締めた。

 例年、同球場では2軍公式戦が開催されており、昨年は2軍暮らしを続けていた5月に無念の“凱旋”となった。「今年も2軍の試合があるみたいなんで、シーズン中に上富田に戻って来ないように。来年の1月に、ここに来られるのが一番」。自主トレを手伝うスタッフからも「もう戻って来るなよ」と気合を入れられた。

 「1年間1軍にいて、長打を求められているので2桁本塁打は打ちたい」。この日も雨の中、フリー打撃で柵越えを連発した。恩返しのアーチは1軍で描く。 (遠藤 礼)

続きを表示

2018年1月6日のニュース