菅野 初めて語ったメジャーの夢「絶対的な力つけて文句なく行きたい」

[ 2017年12月13日 05:30 ]

報知プロスポーツ大賞に出席した(左から)内山高志氏、桐生祥秀、村上茉愛、村田諒太、松山英樹、鈴木愛、菅野智之
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 巨人の菅野智之投手(28)が12日、将来的な大リーグ移籍の意欲を口にした。都内で行われた報知プロスポーツ大賞の表彰式に出席。終了後の取材で、大谷のエンゼルス入団について質問されると、胸の奥に秘めていた思いを、初めて公の場で明かした。

 「(大谷が)納得いく形で決まって良かった。まだ僕は彼のような絶対的な力はない。(海外FA取得まで)あと3、4年ある。しっかり絶対的な力をつけて文句なく(メジャーに)行けるように」

 メジャーへの思いは年々強くなっている。3月には日本のエースとしてWBCに出場。準決勝で米国に敗れたが、メジャーリーガーを相手に6回1失点の熱投で自信を深めた。「早起きして日本人メジャーリーガーの試合は見ている」。ド軍のダルビッシュや前田が出場したワールドシリーズもテレビ観戦し、メジャーへの憧れは当然のように膨らんだ。

 巨人でポスティングシステムでメジャー挑戦が認められた例はなく、菅野は海外FAでの移籍を視野に入れる。取得は最短で21年シーズン。実現すれば、球団では09年オフに海外FAを行使してメッツに移籍した高橋尚成以来となる。

 海を渡る前にやるべきことがある。「優勝して輪の中心にいたい」。来季の目標に「20勝、200イニング」を掲げ、巨人のエースとしてまずはチームをリーグ優勝、日本一に導く。そして、20年の東京五輪。「生きているうちに1度あるかないか。絶対に出たいし、そこまで最前線でいたい」。日本のエースとして金メダル獲得を目指している。「日本一」「世界一」経由でメジャーへ。これが菅野が描く理想の道となる。 (重光 晋太郎)

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2017年12月13日のニュース