ダルの希望は「もう一度Wシリーズ」争奪戦開始で“三条件”

[ 2017年12月13日 05:30 ]

大勢の記者に囲まれるダルビッシュの代理人・ウルフ氏
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 ドジャースからFAとなったダルビッシュ有投手(31)の争奪戦が熱を帯びてきた。11日(日本時間12日)、ウインターミーティングが本格開幕。ジョエル・ウルフ代理人は移籍先選びのポイントに、(1)世界一を狙える(2)チームの雰囲気(3)住環境――を挙げた。大谷、スタントンの去就が決着し、今オフFA市場の目玉である右腕の交渉が本格化する。

 メジャー随一の大砲スタントンのヤンキース移籍を成立させたジョエル・ウルフ代理人が、もう一人のビッグな顧客、ダルビッシュの本格交渉に着手する。ウインターミーティングの会場ホテルで同氏は「私は彼と毎日話しており、彼は辛抱強く待ってくれている」と話し、球団選びの条件を明かした。

 第一は当然、世界一を狙えること。「もう一度ワールドシリーズの舞台で戦えるチームを求めている」。ダルビッシュも今季終了後に口にしていた。また、ウルフ氏は組織の雰囲気も重視しているとし「彼はそのチームがどんな組織で、どんな人がいるのかをよく聞いてくる。フロント陣やコーチ陣の性格、人柄とか」と説明。もう一つは住環境で「家族もいるし、プロ選手にとって非常に重要」と訴えた。

 現在は10球団程度が興味を示しており、特に熱心なのがアストロズ、ツインズなど5球団。FOXスポーツの看板記者ケン・ローゼンタール氏は有料サイト「ジ・アスレチック」で「アストロズがダルビッシュに興味を示している」と報じた。

 攻防ラインは5、6年総額1億6000万ドル(約180億8000万円)程度。年平均2667万〜3200万ドル(約30億1400万〜約36億1600万円)は、ヤンキースの田中(2214万ドル=約25億200万円)を上回る日本選手最高額となる。今後のFA市場の主役を巡り、各球団が火花を散らす。

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2017年12月13日のニュース