奨成、小林モデルで活躍誓う!憧れ先輩のサクセスロードあやかる

[ 2017年12月13日 06:31 ]

入団会見を前日に控え、広島の街をバックに決意を新たにするドラフト1位・中村
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 広島のドラフト1位・中村奨成捕手(18=広陵)が12日、バットを除く用具すべてを、巨人・小林モデルで臨むことを明かした。17年WBCの侍ジャパンの正捕手は、同校の10学年先輩に当たる憧れの存在。そのサクセスロードに、自身もあやかる。育成選手3人を含むルーキー9選手は13日の新入団発表を前に、広島市内のホテルに入った。

 憧れの存在に近付き、追い越すためには、まずは形から。中村は高校の10学年先輩であり、今年ゴールデングラブ賞を受賞した巨人・小林と同じZETT社の用具を携えてプロの世界に飛び込む。

 「バット以外は全て(小林)誠司さんモデルでいく。キャッチャーミットは他のものと違う感覚がある。小さくて扱いやすい」

 オーダー済みのミットはすでに10月から使用しており、来年2月のキャンプインに向け、つくり上げている真っ最中だ。同モデルの特徴は、通常より小さく、捕球面が浅いこと。球を素早く持ち替えることが可能となり、超高校級の強肩をより生かすことができる。

 今夏の甲子園でも、市販の茶色い小林モデルを使用していた。今回のオーダーに際し、色はラッキーカラーというネイビー(濃紺)を選択。自身のこだわりも反映させた。バットに関しては金属から木製に変わることで、まだ手探りの状態。今後、時間をかけて自分にあった型を見極めていく。

 広島で生まれ育った18歳は、幼いときからカープファンだった。ユニホームを初めて着用する新入団発表を翌日に控えて目を輝かせる。「早く袖を通してカープの一員になりたい」。扇の要としての自覚も口にした。「野球の面でも生活の面でもリードしていければ」。育成選手を含んで7人いる同期入団の投手を、公私で引っ張っていく心づもりだ。

 感謝の気持ちを持ってプロの世界へと向かう。この日、「北」と発表された「今年の漢字」について、中村は悩んだ末に「活」を選んだ。

 「控えの選手や周りの方の支えがあって、甲子園で活躍できたので」

 個人最多記録を塗り替える6本塁打を放った今夏の甲子園。本拠地となるマツダスタジアムでも、圧巻のパフォーマンスを披露する。 (柳澤 元紀)

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2017年12月13日のニュース