阪神ドラ2高橋遥“井川ロード”歩む 宝刀チェンジアップ習得へ

[ 2017年12月5日 07:39 ]

ピッチングフォームを披露するドラフト2位の高橋
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 歩むべき道のりは、井川ロードだ。阪神ドラフト2位・高橋の背番号は29に決定。20勝を挙げ03年のリーグ優勝に貢献した井川慶投手(38=前兵庫ブルーサンダーズ)の背番号を継承した。

 「自分の力に満足していないですし。まだまだだと思う。(井川は)同じ左投手なので、少しでも近付けるようにがんばっていきたい」

 最速151キロの剛速球でプロへの扉を開いたが、活躍するためには進化を遂げる必要がある。「直球以外のボールも武器にしていければいいなと思う」。そこで習得を目指すのが、虎のレジェンド左腕が武器としたチェンジアップだ。

 「緩急を使えるボールを覚えたいと思っています。ツーシームを持っているんですけど、緩いのと2種類使い分けているので。井川さんみたいに使えるように練習したい。いいときはチェンジアップみたいになるので」

 高橋が抱く理想の左腕像こそ、まさに井川だ。150キロの速球もさることながら、セ・リーグの強打者を苦しめたのがチェンジアップ。奥行きのある緩急自在の投球で、02、04、06と3度にわたり最多奪三振のタイトルを獲得した。すでに、ツーシームは2種類を用意。新球をマスターすれば、本家顔負けの“奪三振ショー”にも期待がかかる。

 「将棋の指し方ぐらいは知っています。やって野球がうまくなるなら、自分もたくさんやりたい」

 井川ロードは野球以外にもつながっている。将棋好きでも有名だったことを報道陣から伝えられると、本格挑戦に意欲。趣味の世界でも背中を追い、頭脳にも磨きをかける。

 プロで戦い抜く投球スタイルも私生活もイメージはすでに予習完了。迷ったときは、偉大なる29番が、進むべき道を明るく照らしてくれている。(河合 洋介)

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2017年12月5日のニュース