巨人・阿部 来季は後輩「ぶん殴る」?「もう一回優勝」へ慎之助節

[ 2017年11月28日 05:45 ]

ダウン提示で契約を更改した阿部は厳しい表情を見せる
Photo By スポニチ

 巨人・阿部慎之助内野手(38)が27日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5000万円ダウンの年俸2億1000万円でサインした。来年3月で39歳。来季はチーム最年長としてプレーする。チームの4年ぶりのリーグ優勝を最優先目標に掲げ、後輩への指導に力を尽くす考えを示した。

 会見では自ら切り出した。「サインしました。ダウンです。今季を振り返ってみて、残念。その一言に尽きる」。5000万円減の2億1000万円。4年連続のダウン更改となった阿部は、来季へ目を向けた。

 「あと何年野球ができるか分からないけど、野球人生が終わるまでに、もう一回優勝したい」

 来季は残り12本に迫った通算400号本塁打の記録が懸かる。だが、個人記録は二の次。今季は11年ぶりのBクラスの屈辱を味わった。01年の入団以来、7度のリーグ優勝、3度の日本一を知るだけに、チームの4年ぶりのリーグ優勝を最優先する構えだ。

 相川が今季限りで現役を引退し、39歳で迎える来季はチーム最年長。「最年長になってしまったので、後輩たちにいいアドバイスができるように」と話した。チーム強化へ、ナインが眠らせている潜在能力を引き出すことは欠かせない。冗談交じりの阿部節で「後輩を指導するにあたって、ぶん殴る準備をしようかなと。その心は?肩周りの(強化の)ことね」と続けた。

 今季は8月13日の広島戦(マツダ)で通算2000安打を達成。主に4番として129試合に出場し、打率・262、15本塁打、76打点の成績を残した。「昔、打ち過ぎてしまったので、この成績で落ちたと言われる。年相応の活躍をしたい」。オフに入ってほぼ無休で自主トレを行っており、約70メートルの遠投もこなすほどの仕上がりを見せる。プロ18年目。リーグ優勝、日本一のためにプレーする。(川島 毅洋)

続きを表示

2017年11月28日のニュース