ルーと呼んで!阪神・呂彦青 憧れ能見と対面「頑張れよ、と言われた」

[ 2017年11月8日 05:30 ]

呂彦青は入団会見で投球フォームを披露する
Photo By スポニチ

 阪神が6日に獲得を発表した呂彦青(ル・イェンチン)投手(21=国立台湾体育運動大)が7日、兵庫県西宮市内の球団事務所で入団会見した。複数年契約で年俸800万円(推定)。

 いまどきの若者らしく、両サイドを刈り上げた髪型で登場した呂彦青の目は輝いていた。愛称については「ルーと呼んでください」とさわやかな笑顔で要望。台湾を出て、日本でプロ野球選手となった充実感がにじみ出ていた。会見の直前には球団施設内で憧れの能見と対面し「頑張れよ、と言われました」と激励を受けたことも明かした。

 1メートル78、72キロの細身の体形から最速148キロ直球にスライダー、チェンジアップなど多彩な変化球も操る先発型の左腕で、シルエットは1メートル80、72キロの能見と似ている。球団関係者によると「(13年の)WBCで投げている能見を見て、強く印象を持ったようだ」と、お手本にしてきたという。来日して間もなく、会えるとは思っておらず「阪神に入団するのがうれしい。能見さんのような投手になりたい」と早くも2世になることを宣言した。

 嶌村聡球団副本部長が「本当に近い将来、阪神の戦力としてローテーションに入ってくることを期待しています」と説明したように、即戦力ではなく未来の戦力として期待する。3年前後の複数年契約であることからも、外国人選手ではあるが、じっくりと育てる方針だ。

 対戦したい打者には「台湾のスター、陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)」と即答。巨人と阪神がライバル関係にあることも知っており「ロッテのチェン選手より(上手に)インコースを投げられます」とジョークも交えて内角攻めを宣言し、未来のGキラーに名乗りを上げた。

 台湾では、阪神OBの郭李建夫氏からも指導を受けたことがあり、阪神入団に際し「礼儀正しく、基本の基本を大事にしろ」と助言を受けたという。8日からは早速、鳴尾浜での残留練習に参加。「全ての球を見てほしい。一番自信があるのはスライダー」と話す21歳のジャパニーズドリームが始まる。(鶴崎 唯史)

 ◆呂彦青(ル・イェンチン)1996年3月10日生まれ、台湾出身の21歳。国立台湾体育運動大在籍中でプロ経験はなし。15年秋のプレミア12や今年3月のWBCなどで台湾代表入り。10月のBFAアジア選手権では日本との決勝戦に先発し4回2/3を4失点。1メートル78、72キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

この記事のフォト

2017年11月8日のニュース