大谷代理人の素顔 若手の長期契約に実績 青木、田沢ら日本人も担当

[ 2017年11月8日 05:33 ]

ネズ・バレロ氏
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 公の場では常に高価なスーツに身を包んでいる紳士。バレロ氏は63年2月生まれの54歳で、ペパーダイン大を経て85年のドラフト4巡目でマリナーズに入団した。主に遊撃手として4年間マイナーでプレーしたが、2A止まりで引退し、代理人となる道を選んだ。

 まとめた契約は総額5億ドル(約570億円)以上。一躍、名を上げたのは08年5月、ブルワーズの外野手ブラウンのケースだ。前年新人王とはいえ、メジャーデビューから丸1年たっていない若手としては前例のない8年総額4500万ドル(当時約46億8000万円)の大型契約を結んだ。その際、バレロ氏は「球団と選手のキャリアを通した良いパートナーシップ(協力関係)を結ぶことができた」と胸を張った。

 「パートナーシップ」という言葉を裏付けるように、所属球団と選手の間に強固な関係を築くのを得意とする。ブラウンは11年、16〜20年の5年総額1億500万ドル(約119億7000万円)で契約延長に合意。オリオールズの外野手ジョーンズ、マリナーズの遊撃手セグラら他の選手においても、FAとなる前に大型の契約延長にこぎつけた。

 日本選手では斎藤隆、青木(メッツからFA)、田沢(マーリンズ)を担当。斎藤の場合はドジャースからレッドソックス入りした08年オフ、年俸の4倍にあたる出来高600万ドル(当時約5億4000万円)を付け、ビッグボーナスにつなげた。田沢についてはレッドソックスから移籍した昨オフ、2年総額1200万ドル(当時約14億1600万円)の好待遇を勝ち取るなど力を発揮した。

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2017年11月8日のニュース