福留 初戦必勝!23チーム中21チームが突破「いつも通りがベスト」

[ 2017年10月14日 05:30 ]

セ・リーグCSファーストS第1戦   阪神―DeNA ( 2017年10月14日    甲子園 )

金本監督(右)が見守る中、フリー打撃を行う福留
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 いよいよ出陣だ。阪神は14日に甲子園球場で開幕するクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)でDeNAと対戦する。4番を任されることが確実な福留孝介外野手(40)はシーズン同様の戦い方で必勝を期した。14年のCSでもファーストS突破の原動力となったベテランには、金本知憲監督(49)も全幅の信頼を口にした。

 勝負の時が来た。9月28日に2年ぶりのCS進出を決めてから16日。2位チームとして本拠地に3位・DeNAを迎え撃つファーストSで、打線の核となるのはやはり福留の他にいない。チーム最年長の主将は、短い言葉の中に高ぶる闘争心を封じ込めた。

 「いつも通りです。いつも通りにできるのがベストでしょうね」

 レギュラーシーズンとは1戦1戦の重みが違う短期決戦。ファーストSを突破したセ、パの延べ23チームのうち、21チームが初戦に勝利しているというデータもある。初戦の持つ意味合いは大きいが、その中でいかにシーズン通りのプレーができるか。百戦錬磨のベテランは、自らの姿勢でナインを引っ張る心づもりだ。

 CSでの実績も十分ある。14年の広島とのファーストS第1戦。6回、エース・前田からバックスクリーンへ先制ソロを放ち、これが決勝弾となってステージ突破につなげた。中日時代に3度の優勝を経験し、日の丸を背負っては五輪やWBCにも出場。大舞台での勝負強さを何度も証明してきた。

 13日の練習では糸井や鳥谷がフリー打撃後に引き揚げた中、福留だけは再びグラウンドに現れて左翼の守備位置で打球を追いかけた。9月30日の巨人戦でシーズン2位を確定させて以降は、疲労回復目的で試合出場時間を制限してきたが、調整にぬかりはない。安藤の引退試合となった10日の中日戦では右越え18号ソロを含む2打数2安打2打点で、状態の良さを見せつけた。

 金本監督の信頼も揺るぎない。12日には大山の4番起用の可能性も示唆したものの、14日の初戦については「まあ、福留孝介じゃないですか。恐らく」と明かした。打線のキーマンを「やっぱりクリーンアップを打つ選手。糸井とか福留とか大山、中谷」とした上で、主将への大きな期待を口にした。

 「孝介も、いつも言っているように、体さえ、コンディションさえ良ければやってくれる選手なんでね」

 数字上の打撃成績では筒香やロペスには及ばなくても、培ってきた経験、貫禄が違う。福留を中心とした猛虎打線が、下克上を狙うDeNAを返り討ちにする。(山添 晴治)

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