広陵・中村「肩は上でも通用する。100%刺す!」有言実行の初V

[ 2017年10月10日 05:58 ]

愛媛国体・高校野球硬式の部決勝   広陵7―4大阪桐蔭 ( 2017年10月9日    坊っちゃんスタジアム )

ナインから胴上げされる広陵・中村
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 愛媛国体の高校野球硬式の部は9日、準決勝と決勝があり、今夏の甲子園大会準優勝校・広陵(広島)が今春選抜覇者の大阪桐蔭(大阪)を7―4で破り、悲願の大会初優勝を飾った。広島勢と大阪勢の決勝は2年連続。今秋ドラフト1位候補の中村奨成捕手(3年)が有終Vで高校生活最後の大会を締めくくった。

 尊敬する中井哲之監督に続いて中村は仲間の手で宙を舞った。高校生活最後の大会でつかんだ、自身初の全国タイトル。今夏の甲子園大会は準優勝に終わっただけに、万感の思いで空を見上げた。

 「最高の仲間と優勝できたことは一番の宝物。国体に来る前から中井先生を胴上げしようと言っていました。有言実行できて良かった。3年間、中井先生の下で一生懸命やってきて良かったです」

 決勝は1安打に終わったが、本業の守備で魅せた。5回には中川の二盗を阻止。「走られたら100%刺す。肩だけなら上でも通用する」と豪語する自慢の強肩で先発の山本を助けた。準決勝・東海大菅生戦では三遊間を極端に狭めた“中村シフト”にも動じず、5回に遊撃内野安打を放った。「強い打球を打てばヒットになる。ああいう守備は初めて。逆に力が抜けるというか、おもしろい」と意に介さなかった。

 今夏の甲子園で1大会個人最多記録を塗り替える6本塁打を放ち、評価を高めた。11月に広島商との定期戦を残すが、高校最後の大会を最高の形で締めくくった。「指名していただけるのかドキドキします。どこのチームでもいいのですが、1位で指名していただけるイメージを持って(ドラフト前日は)寝ます。またみんなに胴上げしてもらえたら」――。26日に迫る運命のドラフトへ、最高の弾みをつけた。(吉仲 博幸)

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