ドラ1候補の立命大・東にスカウト40人

[ 2017年10月10日 05:53 ]

関西学生野球秋季リーグ戦第6節第1日   関大2―0立命大 ( 2017年10月9日    ほっともっとフィールド神戸 )

<関大・立命大>今秋ドラフト1位候補に挙がる立命大・東
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 今秋ドラフト1位候補左腕の立命大・東克樹投手(4年)が先発し、7回途中6安打1失点で今季初黒星(2勝1敗)を喫した。

 「調子は良かった。試合をつくるだけでは意味がない。チームが負けてしまって、迷惑をかけて申し訳ない」

 8人態勢の阪神を含む11球団40人のスカウトが見守る中、初回に自己最速へあと1キロと迫る151キロ。しかし、3回以降は急激に球速がダウン。「普段からできやすい」という左手中指の血豆が影響していた。7回の先頭打者に中安打を許したところでつぶれて出血し、自ら降板を申し入れた。

 9月23日の京大戦では左太腿に張りを感じたため1回で交代。優勝争いの懸かるこの日の関大戦を見すえて約1週間は治療に専念して万全を期したが、思わぬアクシデントに泣いた。それでも、指に掛かる直球が投げづらい中、変化球主体に切り替え6回までは無失点。ドラ1候補らしく修正力の高さも披露した。

 「このままでは悔いが残る。肩、肘は問題ないので、3戦目にいけるようなら投げたい気持ちは強い」

 10日に敗れると優勝の可能性は消滅する。味方の奮起で1勝1敗のタイに持ち込み、3回戦があることを信じて待つ。(石丸 泰士)

 ▼広島・白武佳久スカウト部長 走者をためても落ち着いているし、投球にうまさがある。1位で行かないと取れない。

 ▼ロッテ・永野吉成チーフスカウト 左ではトップレベル。オープンステップ気味で体ごと向かってくる感じだから、右打者は打ちづらいだろうね。

 ▼中日・中田宗男スカウト部長 状態が良くない中、いろんな球を使いながら、という印象。1位候補の12人に入ってくるのは間違いない。

 ▼日本ハム・大渕隆スカウト部長 まとまりのいいピッチャー。コントロールがいいし、変化球も多彩。

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2017年10月10日のニュース