ソフトB東浜 腰の不安から一歩前進「問題なく投げられた」

[ 2017年10月10日 05:30 ]

フェニックス・リーグ   ソフトバンク1―5ロッテ ( 2017年10月9日    アイビー )

<ソ・ロ>ロジンの粉を飛ばしながら力投する東浜
Photo By スポニチ

 クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで先陣を任される最多勝右腕が“全快”アピールだ。腰の張りで出場選手登録を外れているソフトバンク・東浜がフェニックス・リーグのロッテ戦で実戦復帰した。先発して左飛、空振り三振、遊ゴロと12球で3人を料理し、最速146キロをマーク。不安を払しょくした。

 「問題なく投げられたのが一番良かった。不安なくマウンドに上がれたことは収穫。腰を気にすることなく、打者と向き合って勝負できていた」

 打者との対戦にこだわった。シーズン最終登板だった9月23日の楽天戦は5回4安打1失点で敗戦投手に。腰に不安を抱え今季最少81球で降板した。「絶対に投げる」とポストシーズンでの復活を誓い、回復に努めた。

 復活への道のりには複数の選択肢がある中で真剣勝負を望んだ。「ブルペンに入るより、打者と対戦して感覚をつかみたかった。左打者へのインコースの真っすぐ、カットボールも腰を回して投げられた」。1イニング限定でも宮崎入りが間違いではなかったと確信した。視察した高村1軍投手コーチは「いい感じ。本人もホッとしたところがあるんじゃない」とうなずいた。次は11日の紅白戦で4回を投げる予定。

 この日、自身初タイトルとなる最多勝が確定。勲章を手に臨むCSファイナルでは18日の開幕戦で先発が濃厚だ。「十分過ぎるくらい休ませてもらった。CSに勝たないと先はない。任されたところで全力でやりたい」。飛躍のシーズンをまだ終わらせない。 (後藤 実穂)

続きを表示

2017年10月10日のニュース