金本阪神最多15点!交流戦爆勝発進 俊介昇格即スタメン3二塁打4打点

[ 2017年5月31日 05:30 ]

交流戦   阪神15―7ロッテ ( 2017年5月30日    ZOZOマリン )

<ロ・神>4回、生還した俊介(左)を迎える金本監督
Photo By スポニチ

 プロ野球の「日本生命セ・パ交流戦」は30日、各地で始まり、阪神はロッテ戦(ZOZOマリン)で15安打15得点で大勝し白星発進した。

 猛虎戦士がところ狭しとダイヤモンドを走り回った。昨季、3連敗を喫した敵地で、1年分の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように得点を刻んだ。終わってみれば、金本阪神では最多、チームの交流戦最多にもなる15得点の圧勝。立役者となったのは「恐怖の8番」と化した俊介だった。

 「(先発で)使ってもらったんで、しっかり結果を残さないと、という気持ち。(金本監督に試合前)自分のやれることをしっかりやれと言われた」

 背伸びはしない。持っている力を存分に出した。まずは1点を追う4回1死から大勝劇の橋頭堡を築いた。今季初安打となる左中間二塁打で出塁すると相手先発・石川のけん制悪送球で三進。直後の梅野のスクイズで同点のホームを踏んだ。

 勝負強さも発揮した。5回、2点を勝ち越し、なおも2死満塁から左翼線へ2点二塁打。まだ終わらない。締めくくりは3点差に迫られた6回2死満塁だった。追加点が欲しい場面で、カウント0―2から思い切りバットを振り抜いた打球は三塁線を破り、またも走者2人を迎え入れる二塁打。実に3打席連続の二塁打で4打点を挙げた。

 「チャンスで打てたことは自信につながる。これからもチャンスの場面や、どんな場面でも打っていきたい」

 3安打は13年9月26日のDeNA戦以来4年ぶり自身6度目で、交流戦では初。自己最多の1試合3二塁打は、日本記録にあと1本に迫る躍動ぶりで「恐怖の8番」と呼ぶにふさわしい働きだった。

 昇格即先発起用した金本監督も「期待通り、調子が良いから下から上がってきて、その調子の良さに期待して使ったけど、期待に応えてくれた。やっぱり層が厚くなってきているというかね。大体、俊介と言えば、人がいない時とかにスタメンだったけどね。今日は他にも(候補が)いたけど、本当、パッと使ってパッと結果を出せたというのは成長したところと思う」と賛辞を惜しまず。実は昨秋から俊介の成長を実感。柵越えを連発する力強いフリー打撃を目の当たりにし「かなり体つきも変わって、体幹の強さもあるし、打撃が変わってきた」と、今季の飛躍を予感していた。

 敵地でのヒーローインタビューで、俊介は「(自分自身が)去年が悔しいシーズンだったので、今年は見返すという気持ちでやっていきたいと思っている」と声を張り上げた。頼もしい中堅の存在こそ、金本阪神の底力だ。(惟任 貴信)

続きを表示

この記事のフォト

2017年5月31日のニュース