1軍登板近づく巨人・山口俊 3軍での日々経て「もうひとつ上のレベルに」

[ 2017年5月3日 12:25 ]

巨人・山口俊
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 巨人・山口俊の1軍昇格が刻一刻と近づいてきている。DeNAからFA移籍して1年目のシーズン。右肩の違和感の影響で2月の春季キャンプから3軍で調整を続けてきたが、順調な回復をみせている。4月28日には3軍でフリー打撃に登板。打者を相手に投げるのは移籍後初めてだったが「感覚は良かったし、疲労感もない。ここからは(復帰が)早いのかな」と手応えを口にした。

 巨人はオフに山口俊、陽岱鋼(ヨウダイカン)、森福と同時に3人のFA選手を獲得したものの現時点では全員が2軍、もしくは3軍で調整を続けている。山口俊にとっても、ここまではもどかしい日々だったはずだが、決して下を向くことはなかった。

 「出遅れてしまった分、チームの力になりたい。昨季の状態に戻っても仕方がないんです。もうひとつ上のレベルにいかないと。1軍で結果を出すことで、この時間が決してムダではなかったと言えるようにしたい」

 リハビリ期間中は、今季から就任した小谷巡回投手コーチに“弟子入り”した。連日のように自ら助言を求め、理想像を追い求めている。山口俊が「小谷さんはピンポイントでヒントを与えてくださる。本当に凄いコーチです」と言えば、小谷コーチも「あいつはしょっちゅう俺に話を聞きに来るんだよ。それはしっかりと考えているからこそ。たいしたもんだよ」と目を細める。

 一両日中にも2軍で打撃投手として登板する予定で、順調にいけば次のステップは実戦登板だ。球団幹部も「交流戦には1軍に合流できるイメージ。チームにいい流れを持ってきてくれるはず」と期待を込める。G党が待ちわびている「巨人・山口俊」の1軍登板は、すぐそこまで近づいている。(記者コラム 重光晋太郎)

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2017年5月3日のニュース