青木 メジャー700安打 イチロー、松井に次ぐ日本選手3人目

[ 2017年5月3日 05:30 ]

ア・リーグ   アストロズ6―2レンジャーズ ( 2017年5月1日    ヒューストン )

<アストロズ・レンジャーズ>7回、遊撃内野安打を放つ青木(AP)
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 アストロズの青木宣親外野手(35)は1日(日本時間2日)、レンジャーズ戦に「9番・左翼」で先発出場。1点を追う7回無死一塁から3試合ぶりの安打となる遊撃内野安打を放ち、一挙5点を奪っての逆転劇を演出した。この安打で日本選手3人目のメジャー通算700安打に到達。日米通算2000安打へ、あと16安打とした。

 冷静だった。1点を追う7回無死一塁。青木は「マークしていた」外角高めのシンカーを、大きく空いた三遊間へ。この遊安に敵失が絡んで二、三塁と好機を広げ、5得点の逆転劇へつなげた。

 「1打席目に外のボールに手を出してしまった。そこを見極めようと。逆転もできたし、いい結果になってよかった」

 14打席ぶりの安打で、メジャー通算700安打に到達した。イチロー、松井秀喜以来、日本選手では3人目となったが「2人以外も偉大な先輩ばっかり。安打数がそのまま、という感じになるとは考えづらい」と謙遜。「もうちょっと打ちたい。700本と言わずに」と貪欲だった。

 星が1つあしらわれた州旗から「ローンスター・シリーズ」と呼ばれるレ軍とのテキサス対決。ア軍は序盤に2死球を受けると6回、先発マクラーズの直球がナポリの背後を通過し、両ベンチ総出の乱闘騒ぎとなった。左翼から加わったが「気がついたら中心に…。後から入っていったのに」と他の選手に押され、もみ合いの真ん中に立ったことは苦笑い。それでも、1―1の2回2死二塁で、左前打で本塁を狙った二塁走者を好返球でアウトにするなど、攻守の冷静さが光った。

 試合前にはア軍に移籍後、初めて球場で散髪した。ラテン系の美容師に「もみ上げを長く」とリクエストも予想以上にそられてしまった。青々とした生え際をさすりながらも「やられたー。ヒューストンの洗礼を受けた」と笑いに変えた。メジャー6年で5球団目。どんな状況にも動じないタフさも売りだ。

 チームは今季メジャー最多となる11度目の逆転勝利。あと16本となった日米通算2000安打へ、勝利へつなげる一本に集中する。(ヒューストン・小林 由加通信員)

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2017年5月3日のニュース