巨人・菅野 侍エースはオレ!最速仕上げ 1月中に捕手座らせ投球へ

[ 2017年1月21日 05:30 ]

ハワイでの自主トレから帰国した菅野
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 侍エースの覚悟だ。巨人・菅野智之投手(27)が20日、約1カ月間のハワイ自主トレを終え、成田空港に帰国した。3月に行われる第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、国内組の投手編成となることが決定的で、日本ハム・大谷翔平投手(22)と並んで先発陣の柱として期待される。今月28日からの合同自主トレ(宮崎)で捕手を座らせて投球することを示唆し、「最速仕上げ」で日本を世界一奪還へ導く。

 一斉にフラッシュがたかれた到着ロビー。こんがりと日焼けした菅野が、カートを押しながらゲートをくぐった。日本のエースと期待され、自覚も日増しに強まる。

 「それ(期待)に応えるのが自分の役割。それだけの準備を整えたし、それだけの練習はしてきた」

 4年前の侍エースだったドジャース・前田の不参加が決まった。ヤンキース・田中の辞退も濃厚で、3月のWBCは国内組での投手編成が決定的だ。菅野は、日本ハム・大谷と並んで「先発の柱」として期待される。「そういうのも含めて選んでもらっている」。大リーガー不在の中で小久保監督からの信頼は厚い。

 ハワイではWBC公式球を使い「コンディショニングと新球チェンジアップ」をテーマに掲げた。巨人ではすでに4年連続開幕投手に内定。「どちらも大事」と国際大会とシーズンに向け、体調管理を最重要に考える。

 例年より1カ月も早く実戦に入る今季。プロ入り後の過去4年間で、1月中に捕手が座った状態でブルペン投球を行ったのは14年1月30日の一度だけ。「(1月28日から宮崎で始まる)合同自主トレで捕手を座らせるか、中腰ぐらい(で投げたい)」と、「最速ペース」で仕上げる意向だ。

 昨季は自身最多183回1/3を投げ、12球団トップの防御率2・01で最優秀防御率に輝いた。さらなる進化を求めて習得に乗り出したチェンジアップは「6〜7割というところ。感覚としては良い方向に向かっている」と、WBCまでに打者相手に投じて仕上げていく。21日の休養を挟んで、22日にはジャイアンツ球場で侍ジャパンに選出濃厚な同学年捕手の小林に試す予定だ。

 15年11月の「プレミア12」がプロ入り後、初めて参加した国際大会だった。「自分はチームにいればローテの中心。代表になれば大谷や、前田さんといった力のある投手がたくさんいた」と痛感し、さらなる高みを目指してきた。特別な思いを抱くWBCへ、日本のエースは「仕上がりはいいと思います」と力強かった。(神田 佑)

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