阪神ドラ1大山 褒められた 走り方教室MVPに

[ 2017年1月21日 05:30 ]

土を蹴り上げダッシュする大山
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 「ボルト流走法」で走力アップだ!阪神の新人合同自主トレ第3クール最終日が20日、鳴尾浜球場で行われた。ドラフト1位の大山は、臨時講師に招かれている元陸上選手の秋本真吾氏(34)から初めて指導を受けた。手応えを感じたと同時に向上心を燃やした。

 「他のスポーツのアスリートから学ぶことはある。少しでも速くなりたい。今日だけで変わった気もしますし、学んだことを参考にしてもっとレベルアップしたい」

 前日19日。練習を終えた新人たちは選手寮「虎風荘」で、秋本氏からウサイン・ボルトらトップスプリンターの映像を用いた「速さのメカニズム」を学ぶ講義を受けた。足の回転数や歩幅…、「なぜボルトは速いのか?」をスロー映像などを再生しながら科学的に解析された。内容の濃い講義に大山は耳を傾けた。

 早速「ボルト走法」を実践。男子200メートルハードルのアジア最高記録を持つ秋本氏から身振り手振りの指導。計測した30メートル走では4秒2と5位の糸原(4秒13)に後れを取るなど特筆すべきタイムではなかったが、バネと俊敏な足運びに同氏から絶賛の声が上がった。

 「続けていけば3秒台は全然いく。陸上選手に近いものを持っている。皆さんよかったですが、特によかったのが大山さんと糸原さん。MVPはこの2人です。吸収力がすごいし、こちらのリクエスト通りの動きをすぐに再現できる。(大山は)盗塁という部分でも、今日見る限りでは全然トライできると思います」

 強打が売りだが走力が備われば戦力数値は無限大に広がる。陸上のトップ選手だった秋本氏からの太鼓判は、走攻守3拍子で球界トップレベルに君臨できる素質の証明。もちろん大山もその意気込みだ。

 「打って守って、走って、全てで貢献したい。全てにおいて教わったことを一つ一つ勉強していって、さらにレベルアップしていく気持ちで」

 「走れる大砲」を目指し、どん欲に進化を求めていく。 (巻木 周平)

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