楽天ドラ1藤平 マー君魂で被災地に笑顔を ドラ1の先輩に続く

[ 2017年1月21日 05:30 ]

「ユリアゲ あの日から5年9か月」と書かれた文字を背に囲み取材に答える藤平
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 楽天のドラフト1位・藤平(横浜)が「マー魂」を継承する。新人14選手が20日、東日本大震災で甚大な被害に遭った宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区を訪問。津波で亡くなった閖上中の生徒14人の慰霊碑などに手を合わせた。案内役を務めた同校の八森伸教頭から、当時の野球部のエースが含まれていることを聞かされた藤平は「野球をしたくても、できない人がいる。自分は全力プレーで頑張りたい」と、力強く語った。

 13年の日本一が、被災者を勇気づけたことも教えてもらった。当時、中学生だった藤平の目に焼き付いているのは24勝0敗という驚異的な数字を残したエース・田中(現ヤンキース)の姿だ。「(被災地の)復興のためにプレーしているのを感じた。自分も田中選手のように活躍して、被災した方たちを笑顔にしてあげたい」と、先輩のように被災者を元気づける投球を誓う。将来的には被災地の子供たちに野球用具を寄贈するプランも温めている。その肩にまた一つ、“被災地のために”という思いが乗った。 (黒野 有仁)

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