原氏 侍小久保監督に「世界一道」伝授へ「勝負事は生き物」

[ 2017年1月11日 05:30 ]

国際武道大での講義を終えた原氏は学生から花束を贈られ笑顔
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 09年に侍ジャパンを世界一に導いた巨人前監督の原辰徳球団特別顧問(58)が10日、3月開催のWBCで指揮を執る小久保裕紀監督に「世界一道」を伝授する考えを示した。客員教授を務める国際武道大での特別講義は13年連続。8年前の大会を振り返りながら「自分たちの野球をやりきれるかが短期決戦、トーナメントを制するために大事」と力説した。

 09年大会では(1)全力でプレーする選手(2)自己犠牲ができる選手――という基準で選手を選考したことを明かし「日本はパワーは劣るが、この2つだけは世界一になれる」と持論を展開。また、準決勝以降にダルビッシュ(レンジャーズ)を抑えに転換した例を挙げ「勝負事は生き物。勝つためには流動的に(作戦を)選択していかないといけない」と続けた。

 小久保監督とは06年に監督、選手の立場で同じ巨人のユニホームを着た間柄。2月23日から宮崎で行われる代表合宿を視察する予定で「一野球人として応援したい。それがプロ野球界の発展にもつながる」と、自らの経験を惜しみなく伝える。 (川島 毅洋)

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2017年1月11日のニュース