「バカにされた時代も」中日・荒木 通学路歩き2000安打へ決意新た

[ 2017年1月11日 05:30 ]

ティー打撃を行う荒木
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 中日・荒木が10日、故郷の熊本県菊池郡菊陽町などで自主トレを公開し、残り39本に迫る通算2000安打の達成へ強い決意を示した。

 「前にも飛ばないと言われたバッターがここまで来られた。僕が打つことに意味がある。若い人たちが“あの人ができたんだから”と思ってもらえるようになりたい」。中学時代の通学路を歩きながら、プロ22年目で近づく大台に思いをはせた。

 熊本工から95年ドラフト1位で入団当時は先輩から「なんでドラフト1位なんだ」と言われ、「バカにされた時代もあった」という。「成功例を話すより、こうしたら失敗すると教えられるようになりたい。ベンチで言うんじゃなく、守りながらいった方が伝わる」。今春キャンプは2軍スタートながらグラウンドに立ち続け、若手の手本となる覚悟だ。

 今年9月で40歳。不惑のシーズンを前にしても探究心は尽きない。昨季終了後は10〜11月の2カ月間はバットを握らず、熊本工の先輩に当たる元広島の前田智徳氏ら10人以上の打撃フォーム映像を動画で研究。特に下半身の使い方を学び取り、「バットを握っているうちにやるとクセが抜けない。一度忘れて。いろいろ参考にしながらバットを振る今は楽しい」とさらなる進化を期した。

 近日中に名古屋で本格始動。常勝期を知るだけに昨季の19年ぶり最下位は屈辱だった。「Bクラスで(2000安打を)打つのも打たせてもらった感が強い。自分が試合に出て、その中でチーム成績が上がっていくのが一番いい」。強竜復活へつながるメモリアルイヤーを描いた。 (細川 真里)

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2017年1月11日のニュース