今井は西武!「高校ビッグ4」一番星だ 目標は「開幕ローテ」

[ 2016年10月21日 05:30 ]

プロ野球ドラフト会議

西武から1位指名を受けた今井(中)は高校の先輩・江川卓氏の写真パネルを手に仲間たちと投球リリースのポーズ
Photo By スポニチ

 【西武1位 今井達也 投手 作新学院】まばゆいばかりのフラッシュを浴びた。西武から1位指名。今井は色紙に、ライオンズブルーの青いペンで堂々と「開幕ローテ」と書いた。作新学院に設けられた会見場にはテレビカメラ14台に、約110人の報道陣が集結。今夏の甲子園優勝投手は「高卒1位の期待に応えたい。新人王も獲ってみたいし、将来は沢村賞、最多勝…。球界を代表する投手を目指す」と高らかに宣言した。

 名前が呼ばれた瞬間、緊張からか表情はほとんど変わらなかった。「1位なのか、指名されるのか。不安一色だったので…。凄くホッとした」。栃木と埼玉。隣県だが、西武プリンスドームに足を運んだことはない。チームの印象を問われると「若手が活躍している。その輪に入って、しっかり勝利に貢献したい」と、早くも若獅子となった自らの姿を思い描いた。

 「高校ビッグ4」の一角を占める最速152キロ右腕。その3番目に名前を呼ばれ、楽天1位の藤平とは同じリーグになった。「(他の)3人は甲子園の前から注目されていたし、実力は上。僕はまだまだ及ばない」とした一方で、「自分も甲子園の優勝投手。ライバルだし、負けないようにしたい。どれだけ成長できるか自分でも楽しみ」とプライドものぞかせた。

 作新学院からの1位指名は、73年に阪急から指名された江川卓(入団拒否して法大進学)以来、43年ぶり。「どれだけ長く現役をやれるか。そこに力を入れたい」。来季の開幕ローテーション入りから、太くて長い野球人生を。甲子園Vの看板を引っ提げて、今井がプロの世界に飛び込む。(鈴木 勝巳)

続きを表示

2016年10月21日のニュース