阪神・高山 重量バット振りまくる 飛距離アップへ「これから」

[ 2016年10月10日 05:30 ]

フリー打撃で快音を響かせる高山
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 阪神の高山が9日、甲子園球場での秋季練習に参加し、“増量バット”を解禁した。8本塁打にとどまった1年目からの飛躍を期し、長距離砲への進化を加速させる。

 「きょうは、いつも使っていたものより100グラム重いバットを使った。振る力がなければ重いバットも振れないので。そういう(振る)力も、これから付けていきたい」

 求められる前に、自ら変革した。この日、フリー打撃中に金本監督から「キャンプまでにバットを重く、長くしとけよ」と声をかけられた。しかし、指揮官からの要求を察知していたかのように、高山はすでに担当メーカーのミズノ社と打ち合わせ、従来の880グラムのバットに加え980~990グラムの新相棒を用意。長打量産が今後の課題であることは、自分自身が誰よりも感じていた。「今後もいろいろと、道具は準備していきたい」と、さらに重いバットを使用することも示唆した。

 今年2月の沖縄・宜野座キャンプでは880グラム、890グラム、900グラム強の3種類を用意し、「振れる範囲で、できるだけ重く」という判断だったが、熟考の末に880グラムのバットを選択した経緯も。道具に対し人一倍繊細な感覚を持つ男だけに、今オフに懸ける思いが伺える。「シーズンの反省もかねて、いろいろと目いっぱい練習していきたい。周りの方からいろいろと声をかけてもらえるように活気を出したい」。昨秋は右手有鉤(ゆうこう)骨骨折からのリハビリに時間を割かれた。それから1年。プロの世界で実力を証明した23歳が、成長の秋を迎える。 (久林 幸平)

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