巨人・田口 梶谷、ロペス、筒香を計1安打封じ「気持ちが勝った」

[ 2016年10月10日 05:30 ]

セ・リーグCSファーストS第2戦 ( 2016年10月9日    東京D )

<巨・D>7回1失点の好投で、勝利に貢献した巨人先発・田口
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 お立ち台で21歳の声が弾んだ。「ピンチで楽しむというより、打者に向かっていくという気持ちが勝った。強い気持ちで立ち向かえた」。7回を4安打1失点。巨人・田口の好投が逆王手に導いた。

 自身初登板のCS。初回2死一塁で筒香を迎えた。「甘い球だけはいかないように。コース、高さで勝負できた」。初球で内角に直球を見せ、残り7球は全て外角スライダー。投ゴロに仕留め、自らを乗せた。前日に味方の投手陣が本塁打を浴びた梶谷、ロペス、筒香の2、3、4番トリオを1安打に封じた。

 「元々球威のある投手じゃない」と苦笑いする左腕だが、130キロ台ながら切れのある直球がスライダーを引き立たせる。この日の115球中、スライダーが61球、直球は44球と2種類で9割以上を占める。6月まではシュート系も投げていたが、体の開きが早くなるために封印。7月の月間MVPを獲得する飛躍につながった。

 チーム唯一の2桁となる10勝。エース菅野を欠く中で第2戦に抜てきした高橋監督は「今年一番良かった」と賛辞を惜しまず、田口も「独特の雰囲気で緊張したけど、逆に力になった」と胸を張った。 (大林 幹雄)

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2016年10月10日のニュース