マエケン援護に感謝「最近打ってくれる」カーショー抜きチーム勝ち頭に

[ 2016年8月17日 12:31 ]

フィリーズ戦で6回を投げ終え、ベンチで笑顔のドジャース・前田

ナ・リーグ ドジャース15―5フィリーズ

(8月15日 フィラデルフィア)
 ドジャースの前田健太投手が16日(日本時間17日)、敵地でのフィリーズ戦に先発し、6回を3安打2失点に抑え、自身4連勝となる12勝目(7敗)を挙げた。故障者リスト入りしているカーショーを抜き、チームの勝ち頭となった。試合はアットリーの古巣からのグランドスラム含む2本塁打など打線が爆発し、15―5で大勝した。

 前田はソロ本塁打2本を浴びたが、それ以外は当たり損ないの内野安打1本と上々の内容。速球が走り、スライダーも切れ、9三振を奪った。フ軍とは前回9日に本拠地で対戦し、5回6安打3失点で勝利投手になっていた。前回登板後には「内容的には全然良くなかった」と反省していたが、それを生かし修正した。

 「前回よりも内容は良かったと思う。調子自体は凄くいいわけじゃないけど、最近チームが打ってくれている」と前田。同僚のアットリーは昨年夏の移籍後、1年ぶりの古巣の本拠地での試合。試合前には敵地ながら特別な紹介コールがされ、2本塁打後はいずれの打席もカーテンコールで祝福された。「メジャーならではの瞬間に立ち会えて、僕にとっても凄くいい経験になった。見ている方も鳥肌が立つくらい。その試合で投げて、勝つことができて良かった」と前田も興奮を隠せなかった。

 カーショーの復帰は早くても9月以降とされている。「開幕当初よりは、責任を持って(マウンドに)上がっている。先は見ず、まずは自分の投球をしていくことだけを考えていきたい」と前田。日本人投手のメジャー1年目での12勝は、14年のヤンキース・田中将大以来で6人目。ド軍の大先輩の野茂英雄氏が95年のルーキーイヤーに挙げた13勝に、あと1勝と迫った。

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