延長の丸が決めた!12回サヨナラ 通算打率・520 カープ首位奪回

[ 2016年6月6日 05:30 ]

<広・ソ>延長12回、サヨナラ打の丸(中央)は勝利投手のジャクソン(左)らに祝福される

交流戦 広島2―1ソフトバンク

(6月5日 マツダ)
 広島が2位後退から1日でセ・リーグ首位に返り咲いた。延長12回無死一、二塁。3番・丸が期待に応え、サファテの159キロ直球を中前へ運んだ。本拠地に集まった今季最多3万1902人の観衆に今季2度目のサヨナラ勝ちを届け、緒方監督には節目の監督通算100勝目をプレゼント。ナインがかけた水でずぶ濡れのヒーローは、お立ち台で破顔一笑だ。

 「疲れが吹き飛びました。何とか助っ人2人(4番の新井、5番のエルドレッド)につなごう…と思っていたけど、僕で決まってよかった」

 1―1の8回から毎回得点圏に走者を置いた。10回は2死満塁でエルドレッドがフルカウントから見逃し三振に倒れ、11回は1死三塁を逸した。ようやく好機をものにした12回。立役者は「数少ないチャンスを…ではなくて、何回もチャンスをつくれば今日みたいになる。そんなに悲観的ではなかった」と攻め続ける重要性を説いた。

 丸のサヨナラ打は13年8月6日の阪神戦(マツダ)以来、自身4度目。ロングゲームにめっぽう強い。1軍に定着した11年以降、延長戦では50打数26安打9打点、打率・520のハイアベレージを誇る。この試合は10回にも右前打を放ち、今季の延長戦は10打数6安打の「6割打者」だ。3割を超えていた打率は2割8分台まで下がってきている。「タイミングがずれ、試合中に合わせ切れない時がある」と自戒するが、集中力は最後まで研ぎ澄ませていた。

 緒方監督は「全員でつかんだ勝利」と目を細めた。「正念場」と位置づけていたパ上位のロッテ、ソフトバンクとの6連戦を2勝3敗1分けでクリアし、首位固めの道を歩む。 (江尾 卓也)

 ▼広島・菊池(6回にバックスクリーンへ6号同点ソロ)久しぶりの打感でいい結果になった。

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