T―岡田 2度の乱闘騒ぎに「こっちも熱くなった」乱戦制す2発5打点

[ 2016年6月6日 07:36 ]

<ヤ・オ>3回2死一、三塁、T―岡田(右)が中越えに3ランを放ち糸井とエルボータッチ

交流戦 オリックス14―9ヤクルト

(6月5日 神宮)
 オリックスが大乱戦を制し、今季初の同一カード3連勝を飾った。両軍合わせて34安打23得点。さらに2度の乱闘騒ぎ。大荒れの神宮に君臨したのはT―岡田だ。

 3回、糸井の適時打で先制した直後の2死一、三塁。原樹のシュートを豪快に振り抜くと、打球はバックスクリーンを飛び越える特大11号。これだけでは終わらない。4回には左翼越えの適時二塁打、6回には右前打。さらに三塁打が出ればサイクル安打という7回には、風張のフォークを左中間席へ運ぶだめ押し弾だ。

 12号は、中田と並んでパ・リーグの日本人トップ。「この2試合は、そこまで良い感じでなかったが、きょうはしっかりと振れた」と手応えありだ。不振で2軍落ちした4月に打撃を見つめ直し「バットを振らず、バットが体についてくる打撃」に取り組んで復活。本塁打王を獲得した10年に近い感覚を得ている。この日は自身初の5打点に加えて、4番に入るとチームは6戦全勝。頼もしい男になった。

 大乱戦へ導いたのもT―岡田だった。2回に自身と小谷野が連続死球を浴びて、ベンチから両軍が飛び出す警告試合に発展。さらに7回にも山田の二塁へのスライディングをめぐり、両軍が再び入り乱れた。「こっちも熱くなった。(負傷退場の)小谷野さんが出られなくなっているわけだし」。グラウンドでの鬱憤(うっぷん)をバットで大爆発させた。

 19安打、14得点はともに今季最多で爆勝。T―岡田は「3つ勝てたのは大きい。この勢いを持って帰りたい」と、本拠地6連戦が始まる7日の中日戦(京セラドーム)を見つめた。12まで膨らんだ借金も神宮で3つ返済。今度こそ再出発の予感が漂う。 (鶴崎 唯史)

 ▼オリックス・福良監督 昨日も死球3つだし、どうかと思う。いくら変化球で、狙っているわけではないといっても、2回は続けてだからね。

 ▼オリックス・風岡守備走塁コーチ(7回の山田のスライディングに)本当なら審判がすぐに注意しないといけないけど、言わないから僕が言った。コーチは選手を守る役目もある。死球で熱くなっていたところもあるが。

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