由伸巨人　連勝ストップも大谷とは紙一重？「向こうが運が良かった」

＜巨・日＞９回無死二塁、大谷は長野からこの日１０個目となる三振を奪う

交流戦 巨人２―６日本ハム

（6月5日 東京Ｄ）
　大谷に今季初の７連勝を阻まれ、２位に後退。それでも巨人・高橋監督は「そういうもの（工夫）はあったと思うし、もう一歩（で攻略）というところだったと思う。それぞれが全く手も足も出なかったという感じではなかった」と、打線に一定の評価を与えた。

　初回、大田が先頭打者本塁打。速球対策で各打者がバットを心持ち短く持ち、若いカウントから積極的に狙って２点を奪った。２点を追う４回１死満塁ではクルーズが１６３キロをファウルした後、三遊間へ打ち返した。横っ跳びしたレアードのグラブからこぼれ、結果的に併殺に。指揮官は「紙一重というか、向こうが運が良かったというか…」と振り返った。

　坂本と長野も大谷から打った。坂本は９回に１５４キロ直球を捉え、左中間フェンスを直撃。通算２５０二塁打を記録した。それでも４打数１安打に終わり「速いし、変化球もいい」と大谷を称え、２安打した長野も「いいピッチャー。スイングも速いし、バッティングも凄い」と話した。

　悔やまれるのは先発の高木が３、８回にともに先頭の四球から失点したこと。接戦に持ち込めなかった展開に村田ヘッドコーチは「ムダな四球。自滅だと思う。あれじゃ信頼を得られない」と手厳しかった。　（春川　英樹）

　▼巨人・高木（８回８安打６失点で５敗目）勝てなかったことが本当に悔しい。（失点した３回と８回に）四球で先頭打者を出したところが一番悪かった。