広島 また継投失敗…中崎&ジャクソンまたぎ投入も救援陣で3敗目

[ 2016年4月4日 05:30 ]

<広・巨>延長12回、ジャクソン(中央)は巨人に勝ち越しを許し肩を落とす

セ・リーグ 広島3―4巨人

(4月3日 マツダ)
 痛恨…またしても継投が暗転した。広島は3日の巨人戦(マツダ)に3―4で惜敗。延長12回、3番手・ジャクソンが立岡に決勝の左中間二塁打を浴びた。勝利の方程式を担う中崎、ジャクソンを2イニングずつ起用する必勝リレーが決まらず、ダメージの残る1敗。開幕からの5敗のうち、救援陣に黒星が付くのは3度目だ。まだ序盤戦。早期の立て直しと奮起が求められる。

 1日の試合のVTRを見ているようだった。延長12回1死一塁。2イニング目に突入したジャクソンが立岡に痛打を浴びた。初球の143キロ外角低め直球。打球は赤ヘル党の悲鳴を切り裂いて左中間を抜け、代走・鈴木がゆうゆうとホームを踏んだ。これが決勝点となった。

 「低めに投げたが、うまく打たれた。イニングをまたぐことは問題としない。自分(の力)は出し切ったが、結果がついてこなかった…」

 助っ人が振り返る。降りしきる雨の中、延長11回から救援。わずか9球で3つのアウトを奪ったが、カード初戦に続くイニングまたぎの登板で、悔しい来日初黒星を喫した。立岡には初戦の延長10回にも、今村が決勝の左中間三塁打を浴びたばかり。痛恨だった。

 同点に追いついた直後の9回には中崎がマウンドへ。守護神もまた、わずか8球でスコアボードに「0」を刻んだが、2イニング目の10回にピンチを招く。1死から長野に中前打され、連続四死球で満塁。後続をどうにか抑えたものの、イニングまたぎの難しさを示す登板となった。23歳は言う。

 「去年はイニングまたぎで失敗が多く、しっかり投げることをキャンプからテーマとしてやってきた。四死球は反省ですが、ゼロに抑えられたことで次につながる」

 攻撃陣が執念を見せたのは1点を追う8回だ。2死一塁から会沢の左翼線二塁打で追いつき、流れは傾いていた。だからこその守護神、セットアッパー投入。しかも結果的に2イニングずつを任せることになり、何が何でも勝ちたい、勝たなければいけない試合だった。

 「1イニング目の球数が2人とも10球未満。球数が増えれば、次(の投手)に渡すイメージだった」

 緒方監督が言う。

 「勝つチャンスはあったと思う。競った試合をモノにするため、チームが成長するため、修正ポイントも幾つか見えた」

 その一つが救援陣だろう。前日2日は41歳・黒田が鮮やかな完封勝利。3月31日の中日戦からの負の連鎖は止まったかに見えたが、この日は勝利の方程式を2イニングに渡って起用しながら敗れた。開幕10戦で2勝8敗だった昨春は救援陣が5敗。二の舞いはごめんだ。 (江尾 卓也)

 ▼広島・畝投手コーチ(失点が続く救援陣に)これでやっていくしかない。(中崎、ジャクソンのイニングまたぎ登板について)2イニング限定ではなかったけど、今日の展開ならね。極力ないようにしたい。

 ▼広島・新井(4打数1安打。試合に敗れ)きょうは何もない。

続きを表示

2016年4月4日のニュース