プロ野球選手に多い名字は?トップは佐藤でも鈴木でもなく…

[ 2016年3月12日 09:54 ]

「吉田」姓が多いオリックス。左上から時計回りに、吉田一将、凌、正尚、雄人

 日本で最も多い名字は「佐藤」さんだという。以下「鈴木」「高橋」「田中」「伊藤」…。では、今年のプロ野球界ではどうか?そこで、全国の書店などで絶賛発売中の「2016スポニチ プロ野球選手名鑑」をもとに、セ・パ12球団の支配下登録選手726人(外国人選手を除く)の名字を調べてみた。

 最も多かったのは…。「中村」「田中」の各9人だった。チームが作れる。3位は「高橋」で8人。「石川」が7人で、「佐藤」「鈴木」は6人を数えた。

 傾向を見てみると面白い。中村姓は楽天を除くパ・リーグ5球団とヤクルト、広島の7球団に選手が所属。最大派閥といっていい。広島には恭平、祐太、亘佑と3人いる。田中姓は6球団で、日本ハム、ロッテ、ヤクルトに2人ずつ。ところが、他球団を見てみると…。もっと極端な例がある。オリックス。同姓選手がゾロゾロいるのだ。

 まず「吉田」が一将、凌、正尚、雄人と4人。首脳陣では吉田篤2軍投手コーチも。背後から「よしだ!」と呼んだら一斉に振り返りそう。昨年のドラフトで正尚を1位、凌を5位で指名したことで吉田姓が一気に増えた。さらに「佐藤」も峻一、達也、世那と3人。「山崎」「近藤」「鈴木」「斎藤」は2人ずついる。日本ハムにも「石川」が直也、亮、慎吾と3人在籍しているが、オリックスのように偏るケースは珍しい。

 名字が重なるなら下の名前で…と思うが、そうなると「けんた問題」が浮上してくる。ソフトバンク。今宮健太、谷川原健太、茶谷健太、黒瀬健太と、「健太」が実に4人もいるのだ。今宮を除く3人は、昨年のドラフト3、4、5位のルーキー。健太トリオで入団してきて、今宮とともにカルテットとなった。チーム内でどう呼んでいるのか、気になるところだ。ちなみに選手名鑑をよ~く見てみると、ソフトバンクには中南米担当スカウトに萩原「健太」さん、トレーナーに東家「健太」さんがいることも付け加えておく。

 ロッテにも「ゆうた」が3人(大嶺祐太、木村優太、吉田裕太)、「しょうた」も3人(黒沢翔太、大嶺翔太、伊志嶺翔大)いる。大嶺兄弟は2人とも、同じ名前の読みの選手がチーム内にいるわけだ。その「しょうた」。中日の4人(鈴木翔太、大場翔太、杉山翔大、友永翔太)を筆頭に球界に計18人。こちらは2チームで、試合ができる。(鈴木 勝巳)  

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2016年3月12日のニュース