藤浪 金本監督へ異例!?お願い「どんどん怒っていただきたい」

[ 2016年1月3日 10:55 ]

眼光鋭くボールを手にする藤浪

 ―金本監督を迎えた新生チームについて。

 監督さんが代わられて『どうなるのかな』という楽しみな部分が、非常にありますね。

 ―監督からの期待は感じるか。

 直接、言われたわけではないですけど、いろいろなところで、いろいろなコメントを出していただいているので(※4)。期待していただいているのは、伝わります。応えられるよう、監督さんの想像以上の活躍ができるように頑張りたいと思います。自分としては、(金本監督に)いろいろ言っていただきたい。自分ではしっかりやっているつもりでも、外から見たら気が抜けたプレーに見えるかもしれない。そういうのは誰しもあることだと思うので、監督さんが気づかれたことは、どんどん怒っていただきたい。それで自分自身も(足りない部分に)気づける。気づいて反省できるのが自分では一番、良いと思うので。

 ―監督から19勝指令。実現可能か。

 可能性はゼロではないですけど、ここ数年で19勝した投手は何人いるのか、という話にはなりますね…。非常に難しい数字とは思います。もちろん、そこ、それ以上を目指してやるわけなので。頑張りたいとは思いますけどね。

 ―では20勝も…。

 チームとして優勝できるようなら、極端な話、勝ち星(数)は自分が投げた試合を勝っていれば別にいいかなと。自分に負けが付くとか、自分が投げた試合でチームに負けが付くとか、そういうことが少なければ勝ち星自体は大きくこだわるところではないですね。

 ―今年こそ、日本シリーズの勝ち星も(※5)。

 ここ一番で勝てる、勝てないというのは大きいこと。ただ日本シリーズうんぬんよりもシーズンで優勝しないことには。前回、日本シリーズに出た時も2位から勝ち上がったもの。正直、ふに落ちないところがありました。やっぱりリーグ優勝して、CSのファイナルに勝って、日本シリーズに行きたい。まずは、そちらを考えたいですね。

 ―技術面について。今季の課題はリーグワーストだった四死球の数。その克服策とは。

 配球面の工夫については、捕手と組んだ時の共同作業なので何とも言えません。やはり、自分自身のコントロールであったり、投球の引き出しであったりがもう少し増えていけば、ピッチング自体もう少し変わってくると思います。球種を増やしたり…というのは簡単なことではないですが、持っているボールの精度を高めていければ球数は減っていくと思います。打たせて取る変化球の精度を高めるのも、一つの手ですね。もっとカウントを簡単に取れる球もあれば、展開も変わってくると思います。

 ―オフには右肩違和感で「プレミア12」出場を辞退した。再発を防ぐ手だては。

 やはりインナーマッスル(の強化)ですね。故障予防という観点でも、パフォーマンスを上げるという観点でも、大事です。(トレーニングは)故障予防にもつながってくるので、そういう面も考えて取り組めたらと思います。投げ方とかも、いろいろありますけど。しっかりと鍛えれば(肩も)問題なく体力も付いてくるかなと思います。

 ―右肩違和感の原因とは。

 単純に疲労が蓄積されたからだと思います。過去2年は無かったことなので。ケアもしっかりとしていましたが、それだけでは追いつかないということでしょう。蓄積疲労が一番の理由かな、と思っています。今のところは、投げ方うんぬんの問題ではないと思っています。今はもう肩は、まったく大丈夫です。

 ―オフの自主トレのテーマは。

 去年、ちょっと自分の中で良いものが出た部分があったので、その再現性を高めることを意識したい。いかに自分が良いと思う感覚で、ひたすら投げ続けられるか。それが大事と思う。取り組んでいることが違うなら、また新しいことに取り組んだらいいと思います。とりあえず一つ、いいかなというものは出てきたので、まずはそれをやっていきたいと思います。

 (※4)金本監督は昨秋の就任直後、藤浪について「別次元のものを求めたい。野手で言えば、3割、30本ではなく、3割5分、50本くらい」と発言。昨年12月に藤浪がラジオ出演した際には「19勝しなさい。大黒柱になってください」というメッセージも送られた。

 (※5)14年のソフトバンクとの日本シリーズでは第3戦(ヤフオクドーム)に先発して5回2/3を7安打3失点で敗戦投手。1回に内川に先制の中越え二塁打を浴びて7球で先制を許すと、4回には暴投で失点。6回2死一塁で降板した。

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