藤浪 4年目決意は日本一&沢村賞 打率2割も打ちたい

[ 2016年1月3日 10:50 ]

絵馬に「優勝」と書き込む藤浪
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 4年目の目標は日本一&沢村賞!阪神の藤浪晋太郎投手(21)がスポニチの新春インタビューに応じ、2016年の意気込みを語った。チーム目標として日本一を掲げるとともに個人目標では沢村賞獲得にも意欲を示した。他にも思い描くエース像や打撃での目標、新生猛虎で担う役割など今季にかける思いを明かした。 (取材・構成 惟任 貴信、遠藤 礼)

 ―あらためて4年目の目標を。

 昨年悔しい思いをした分、優勝してビールかけがしたいですね。チームの優勝に貢献できるよう、チームを優勝に導けるよう、準備したいと思います。

 ―具体的な個人成績の目標は。

 イニングは200イニングを軽く超えたい。勝ち星については、(3年目の)14勝以上は最低限できるようにしたい。

 ―スポニチ紙上を通じて掲げた昨年の目標(※1)の一つが貯金5で、結果的には7だった。今年は。

 最低、貯金7以上と思っています。8くらい作っていけたらいい。

 ―昨年は沢村賞の最終選考で落選(※2)。藤浪投手にとって沢村賞とは。

 タイトルの中で何が一番欲しいか一つ挙げろと言われたら、沢村賞になると思います。去年はそれなりに、項目を満たしている部分もありましたし。もうちょっとで手が届かなかったので、せっかくなので目指したいですし、獲れたらいいと思います。まあ、そのためにやるわけではないですけど。優勝を目指す上で毎回、いい投球を心がけた結果として獲れたら、それに越したことは無いと思います。

 ―エースとして期待される4年目。藤浪投手が考えるエース像とは。

 一番、信頼されている人のことをエースと呼ぶんじゃないでしょうか。ファンの方々、チームメート、そして首脳陣からの信頼ですね。例えばトーナメントで1試合やるとなった時。そこを任されるのがエースと思います。一発勝負で、その1試合で優勝が決まる試合を任せてもらえるのがエース。だから信頼ですかね。やっぱり自分も信頼されたいな、とは思っています。いい投球をすることで、どんどん信頼というものを勝ち取って行ければ、と思います。

 ―藤浪投手から見て、エースの雰囲気を感じる投手とは。

 やっぱり広島の前田健太さんからは、チームを引っ張るんだという姿勢を強く感じました。マエケンさんが一番、自分の中では印象的ですね。

 ―その前田健はメジャー移籍濃厚。今年は投げ合う機会(※3)が無くなる。寂しいのでは。

 気楽ではありますね、マエケンさんと投げ合うことが無いのは。ウチの天敵ですから(笑)。ファンの方は(投げ合いを)見たいというのがあるでしょうし、自分とは大阪出身同士でPL学園(OB)と大阪桐蔭(OB)という対決としては、いい構図なので、残念と思う人もいてくれるかもしれませんが…。単純に、ドライに考えればラッキーかな、という感じです。

 ―投球面だけでなく打撃面の目標はあるか。

 (打率)2割打ちたいですね。あと2桁安打。2割、2桁安打…あとは甲子園のレフトスタンドに本塁打を打ちたいですね。それが目標。いい投手から打てれば、それに越したことはない。なかなかエース級の投手は簡単に打てない。野手の方でも打てないので。配球も厳しくなってきていますし、チームによっては内角に来たりとか。自分が投手だから…とは思ってくれていないような配球もありました。そう簡単ではないでしょうね。

 (※1)15年1月1日付スポニチ1面で掲載された新春独占手記の中で「180イニング以上」と「貯金5」を15年の個人的な目標に設定。199回、14勝7敗で見事にクリアした。

 (※2)昨年の沢村賞選考では前田健、藤浪、大谷の3人に最終候補が絞られ、セ・リーグ最多勝の前田健が10年以来、2度目の受賞となった。

 (※3)昨季は前田健との投げ合いがなかった。13、14年の2年間では計5度(クライマックスシリーズ1度を含む)あり、チームとして3勝2敗で藤浪自身は2勝2勝。前田健も2勝2敗。

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