藤浪 スピードまだ上がる「筋力つけば…球質も良くなる」

[ 2016年1月3日 11:00 ]

眼光鋭くボールを手にする藤浪

 ―15年シーズンでは、どの試合が良い感覚で投げられたのか。

 5月の巨人戦(20日、甲子園)でプロ初完封した時も悪くなかったですけど…。その次の楽天戦(27日、甲子園)ですかね。(10回無失点の)楽天戦が感覚としては、一番よかったかもしれないですね(※6)。

 ―良い感覚の時は、ほぼ思い通りの投球が出来ていたか。

 全部(感覚が)一緒ではないですが、良い時というのは7~8割、イメージ通りの球が投げられている。もともとコントロールが良くないので、コントロールがビタビタと7~8割、決まるわけではないですけど。自分のリリースの感触、指の掛かりとか、自分の中でいろいろと感覚があるんですけど。良い時に関しては、それくらいの割合ですね。10割はもちろん無理と思いますが、8~9割か、もっと…。ほぼ試合を通して、自分の中で思い通りの良い感覚で投げられる状態にしていきたいと思っています。

 ―その再現性を高めるには。

 まずは体作りですね。土台が無いことには、いろんなものが固まってこない。体作りをしっかりして、その上でキャンプ(の練習)。投げ込みだけではなく(全体的な)ピッチングの中で取り組めることもある。シャドーピッチングなり、いろいろとやり方はあると思う。自分が良いと思う感覚を常に出していけるように、研究したり、考えながらやりたいと思います。

 ―15年シーズンでフォーム的につかんだ部分とは。

 感覚の話なので言葉にするのは難しいですが、しっかり上から叩けているかということと、指に掛かっているかということを常に意識していました。イメージしていたのはキャッチャーミットを突き抜けていくというもの。あとは昨年5月くらいから福原さんや、藤川さんのフォームも意識していました。左足を上げた時点から、大きく力強く(割って)いくというイメージですね。他は、そんなに大きく何かを変えた部分はないです。

 ―今オフもフォーム修正に取り組むのか。

 体を大きくしたら感覚も変わると思うので、修正するというか、自分の中で考え方とかもいろいろと変わると思う。だから大きく極端には変えなくても、どこかしらは変えていかないといけないと思う。それは日々の研究かなと思います。

 ―球速は、まだ上がる感覚はあるのか。

 体がしっかりと成長して、筋力も付いてくればスピードもまだ出るしょうし、球の質も良くなると思っています。

 ―グラウンド外の活動で何か考えはあるか。

 何か、きっかけがあるなら、自分としては慈善活動をやってもいいな、と思っています。何をするかとかは、特に決めていませんけど。どこかから提案などあればやりますし、自ら動くのも一つの手ですね。何をしたい…というのは今のところ考えていませんが、何かしら、そういうのはしていきたいとは思っています。 

 (※6)昨年5月20日の巨人戦では1―0でプロ初完封。9回を2安打10奪三振の快投だった。同27日の楽天戦は10回を4安打13奪三振で無失点も、打線の援護なく勝敗は付かなかった。

続きを表示

この記事のフォト

2016年1月3日のニュース