球児、古巣復帰へ交渉最終局面 先月末に正式獲得オファー

[ 2015年11月4日 06:18 ]

07年9月8日、巨人戦で9連投の熱投を見せ、阪神を9連勝に導いた藤川球児(右)を祝福する現役時代の金本監督(左はバッテリーを組んだ矢野氏)

 四国アイランドリーグplusの高知を退団した元阪神・藤川球児投手(35)と阪神との交渉が最終局面に入ったことが3日、分かった。交渉が順調に進めば、年内にも球児の阪神復帰が実現する。

 球団関係者は本紙の取材に対して「金額面はこれからですが、こちらの思いはすでに伝えてあります」と交渉の進ちょく状況を明かした。藤川側への配慮から球団は具体的な内容は一切明らかにしていない一方、先月末には担当者が接触を持ち、正式な獲得オファーを出していた。今後は球団担当者と藤川の代理人との間で条件面に関する話し合いを進めていくとみられ、交渉はいよいよ最終局面を迎えた模様だ。

 米大リーグ・レンジャーズを自由契約となった5月にも獲得への動きを見せながら、合意には至らなかった。その後、藤川は独立リーグ・高知でのプレーを決断。阪神は高知入団後も編成担当者を派遣するなど調査を継続していた。

 球団内では協議を重ね、新体制へ移行する前の段階で獲得へ動く方針を決定。戦力としての評価はもちろん、復帰による後輩選手たちへの影響力などさまざまな相乗効果にも期待を寄せている。

 金本監督は先月30日に「ぼちぼち話はしています。球団からいろいろと情報をもらいながらね」と現状を説明し、すでに接触もした。藤川がどのような決断を下すのか注目だ。

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2015年11月4日のニュース