「残留」って言っていたのに…李大浩メジャー挑戦表明「出戻り」も

[ 2015年11月4日 05:30 ]

記者会見でポーズをとるプロ野球ソフトバンクの李大浩

 日本一軍団に激震が走った。ソフトバンクの李大浩内野手(33)が3日、韓国・ソウル市内のホテルで記者会見し、メジャー挑戦を表明した。紺色のスーツにネクタイ姿。「野球選手なら誰でも抱く夢に最後に挑戦したい。日本に来たときからメジャーを考えていた。30代半ばなので今回、駄目ならば難しくなる」と決意を語った。

 2年契約を終え、来季は双方に選択権がある相互オプションだった。球団側は当然、残留を選択。ただ、試合数など一定の条件を満たした場合、メジャー移籍は容認する条項が含まれていた。李大浩は31日に帰国する際は「契約が残っている。ホークスでプレーしたい」と話したが、家族、代理人と話し「決めたのはおととい(1日)」とその思いは夢へ傾倒した。14年にオリックスから移籍し2年目の今季は来日最多の31本塁打、98打点をマーク。日本シリーズでは故障で欠場した内川に代わる4番として2本塁打、8打点でMVPを獲得するなど、日本一の立役者となった。

 突然、退団の可能性を突きつけられた格好だが、三笠杉彦球団統括本部副本部長は「メジャーと契約できなかった時は、うちでプレーしてもらいたい」と説明。納得するオファーがなかった場合は「出戻り」を受け入れる方針で、代役の外国人選手獲得も「若手が育っている」と否定した。

 33歳の年齢や、一塁手というポジションを考えても、メジャー球団との交渉が長期化するのは必至。李大浩は「希望球団は考えていない。メジャーが駄目なら、ソフトバンク(でのプレー)を望んでいる」と言った。球団もその動向を見守ることになる。

 ▼ソフトバンク・工藤監督 李大浩はまだ決まったわけじゃないんでしょ。そりゃ、残ってもらった方がいいに決まっている。でも一野球人としては夢をかなえたいのは分かる。和田は先発として期待しているし、練習熱心と聞いているので若手のいい刺激になってもらいたい。

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