重圧か…山田がブレーキ!トリプルスリー男まさかの4の0

[ 2015年10月15日 07:50 ]

<ヤ・巨>5回2死一塁、山田は空振り三振

セ・リーグCSファイナルS第1戦 ヤクルト1-4巨人

(10月14日 神宮)
 トリプルスリーを達成した最強の3番が短期決戦で封じ込められた。4打数無安打に終わったヤクルト・山田は「1勝1敗になって、あす頑張ります」と淡々と話した。

 内海とは今季2打数無安打も、昨季は8打数6安打1本塁打、打率・750と抜群の相性を誇り、初回の第1打席は無死一、二塁の絶好機で迎えた。しかし、2ボールから2球続いた内角直球を仕留められず、三飛に。3回1死一塁の第2打席は、強い当たりが三塁の正面を突いて併殺打と運もない。「悪くはない。(レギュラーシーズン中と)攻めの違いも特に感じなかった」と前を向いたものの、その後も快音が響くことはなかった。

 バレンティンも初回1死満塁の絶好機で遊ゴロ併殺打に倒れた。2番・川端、4番・畠山がいずれも2安打をマークした中で、3番と5番が無安打。自慢の強力打線は分断され、杉村チーフ打撃コーチは「山田とバレンティンがブレーキだったね。打つ人が打たないと勝てない」と振り返った。バレンティンは「そんなに悪くない。きょうは終わったことなので、あす気持ちを切り替えていきたい」と前向きだったが、真中監督は「内容が良くない」と話し、クリーンアップから外れる可能性も出てきた。

 レギュラーシーズン最終戦だった4日から10日ぶりの公式戦。宮崎フェニックス・リーグに参戦して実戦勘を維持することに努めたが、集中力を持続させることは難しい。CSのような短期決戦であればなおさらだ。リーグ優勝による1勝のアドバンテージがなくなった。ただ、久々に緊張感のある実戦の中でプレーしたことで真中監督は「あすは平常心でやれると思う。まだ1つ負けただけ」とキッパリ。「チャレンジャー精神」で臨む王者の戦いはここからだ。(町田 利衣)

続きを表示

2015年10月15日のニュース