呉昇桓の流出濃厚…代理人「メジャーの方に重きを置いて検討」

[ 2015年10月15日 07:35 ]

阪神・呉昇桓

 今季で2年契約が満了する阪神・呉昇桓(オ・スンファン)投手(33)が来季は大リーグに挑戦する可能性が14日、浮上した。韓国紙のスポーツ東亜(電子版)は、代理人を務めるキム・ドンウク・スポーツインテリジェンスグループ代表が「呉昇桓は日本でやるだけやったと考えている。メジャーの方に重きを置いて検討する予定だ」と電話取材で話したことを報じた。 

 阪神は残留オファーを出す方針を固めているが、3年目に関しては球団選択権などはなく、来季契約に関しては呉昇桓サイドの意思が優先される。CSファーストS前に呉昇桓は「気持ちとしては残りたい。ただ(契約交渉は)エージェントがする仕事なんで」と話しており、その点を考えても同代表による今回の発言は阪神サイドにとっては歓迎できない。

 同紙でキム代表は「呉昇桓選手はメジャーリーグでもできる自信を持っている。また、韓国と日本の野球を経験しメジャーの舞台も経験すれば、自分の野球人生に大きな助けとなると思っている」と、さらに踏み込んだコメントも残している。

 来日から2年連続でリーグ最多セーブのタイトルを獲得するなど、通算80セーブを挙げ阪神の絶対的守護神として君臨してきた。来季、新体制のもとで2005年以来、11年ぶりのリーグ優勝を目指す上でも呉昇桓の去就は重要な問題となる。

 調査を続けているメジャー球団に対し、阪神も条件面では負けないはず。ただ、来季が34歳という年齢も加味すれば、韓国サムスン時代から希望を持つメジャー移籍を決断しても不思議ではない。退団、流出という最悪のシナリオに備え阪神も韓国LGのヘンリー・ソーサ投手らをリストアップしているが…。石仏の動向から目が離せない。

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2015年10月15日のニュース