藤浪「防御率やイニング数を意識」 2016年シーズンへ進化誓う

[ 2015年10月15日 12:05 ]

 偉大な先輩たちを超える。阪神・藤浪晋太郎投手(21)は14日、3年目の今季を振り返りつつ、さらなる進化が問われる2016年シーズンを早くも見据えた。

 「今年は(投球回)180イニングを目標にして、軽く超えられたので、来年は200を軽く超えられるようにしたい。7、8回をしっかり投げられれば、おのずと増えてくると思う」

 今季はいずれもキャリアハイとなる14勝(7敗)、投球回199、防御率2・40をマーク。高卒1年目から3年連続2桁勝利は西武時代の松坂以来だった。「(勝ち星以上に)防御率やイニング数を意識したい」と来季の具体的な目標を掲げる。それは、同じく高卒1年目から活躍し、大リーグにも挑戦した先輩たちの数字に迫り、超えていくことにもつながる。

 松坂、田中、ダルビッシュ――。3投手の最高成績をピックアップすると、投球回は松坂が西武3年目の01年に240回1/3を記録。田中は楽天5年目の11年に防御率1・27をマーク。同年は14完投している。

 「(今季は)良いシーズンだったと思います。これまでにないくらい技術面、メンタル面が成長できたと思います。技術に関してはそれなりに自信がつきました。でも満足はしていません。勝ち負けの部分でもったいないなという試合もありました」

 決して慢心はない。喜びも悔しさも味わってきた3年間。その中で大きな成長を感じ取った1年に、言葉からも充実感が漂う。今季は28試合に先発し7完投。藤浪が話すように7、8回をしっかりと投げられるようになれば完投数もさらに増え、30試合に登板すれば松坂の240回1/3にも近づく。投球回が増えるということは失点(自責)が少ない可能性が高く、勝ちに結び付くことも多くなるはずだ。

 11月からは侍JAPANの一員として国際大会「プレミア12」に出場する。「軽く走ったりはするかもしれないですけど、休みなので休みます。秋季練習からでも十分間に合うと思います」。まずは、リフレッシュ。その後は国際舞台で弾みをつけ、4年目に向かう。(久林 幸平)

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