横浜 渡辺監督 最後の夏は甲子園ならず 東海大相模 38年ぶり神奈川連覇

[ 2015年7月28日 15:39 ]

今夏で勇退する横浜・渡辺監督。最後は思わぬ大敗に…

第97回全国高校野球選手権神奈川大会決勝 東海大相模9―0横浜

(7月28日 横浜)
 第97回全国高校野球選手権の地方大会は28日、9地区で決勝が行われ、全国最多186校が参加した神奈川大会では東海大相模が横浜に9―0で勝ち、2年連続10回目の甲子園出場を決めた。今夏で勇退する、春夏の甲子園で5度優勝の横浜・渡辺元智監督(70)は、最後の夏に甲子園出場はならなかった。

 東海大相模は1974年(昭49)から77年まで4年連続出場した時以来の夏の甲子園連続出場となった。

 4回に東海大相模が杉崎の右前適時打で先制、さらに長倉の右前適時打と失策で2点を追加。7回にも中前適時打で加点すると、杉崎が中越え3点本塁打を放ち、試合を決めた。投げては先発の小笠原が5回まで1安打投球を見せ、結局7安打で完封した。

 横浜は6回に満塁の好機を得たが、石川が空振り三振に終わり、8回も一、三塁で併殺で得点できず、終盤は防戦一方で渡辺監督を甲子園に連れて行くことはできなかった。

 渡辺監督は65年に横浜のコーチに就任し、68年から監督。73年センバツで初優勝するなど、5度の全国制覇。98年には松坂(現ソフトバンク)を擁し甲子園春夏連覇、明治神宮大会、国体の4冠を達成した。04年に脳梗塞で倒れるなど、近年も体調不良に悩まされてきた。甲子園通算51勝は歴代3位タイ。教え子には愛甲(元ロッテ、中日)、松坂(ソフトバンク)、涌井(ロッテ)、成瀬(ヤクルト)、筒香(DeNA)ら多数いる。

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