三菱重工広島“町田劇場”!沈黙一転 9回集中打で19年ぶり4強 

[ 2015年7月28日 05:30 ]

<NTT西日本・三菱重工広島>インタビューを受ける先発の鮫島(右)を冷やかす三菱重工広島ナイン

第86回都市対抗野球第10日・準々決勝 三菱重工広島2―1NTT西日本

(7月27日 東京D)
 まさに町田劇場だった。打線が8回までわずか1安打。それが9回に3安打を集めての逆転勝ち。19年ぶりの4強進出をドラマチックに決めた元広島、阪神の町田公二郎監督は「選手の粘りに尽きる」とチームの成長を称えた。1点先制された直後の9回だ。2安打と犠打で1死一、三塁として実政が「右方向に転がせば何とかなる」と2番手・田中篤の外角球に必死で腕を伸ばして同点右前打。さらに満塁から松原の二ゴロの間に勝ち越した。

 何が起きるか分からない町田野球。4番・田中が「僕たちはスターがいるわけじゃない。1球1プレーを大切に。ずっと町田さんに言われてきた」と話すように、主役は哲学を叩き込まれた選手たちだ。「ミーティングでやってきたことが出るかどうか」。それが町田監督が挙げた勝利の条件だ。

続きを表示

この記事のフォト

2015年7月28日のニュース