前代未聞の“元祖カープ女子”企画、応募最年長は８８歳！

　数々のタイムリー企画やアイデアグッズを世に送り出してきた広島が、前代未聞の企画に打って出る。９月８日から１０日までの中日３連戦（マツダ）で「私が元祖カープ女子！１日ホームランガール体験」の開催を２７日に発表。９日は６０歳代、１０日は７０歳代以上の女性を募集するというのだ。

　並のカープ女子とは年季が違う。球団草創期からチームを支えてきた超熟女達が「若きナイン」に力を与える。昨年は２０代後半で既婚者の「ホームランミセス」がいたが６０歳以上は１９９３年の誕生以来初めて。松田元（はじめ）オーナーは「現代の６０代以上の女性は元気がある。世代を超えて全員参加型で楽しいことをやりたい」と意図を説明した。

　今回の企画は、オーナーが球場内で広島市在住で５０代の藤木淳子さんから「私もやりたい」と直訴されたことがきっかけだった。藤木さんは８日の同戦で大役を務めることが決まり「この年でなれるなんて。まだまだ若い子には負けません」とコメントを寄せた。

　応募条件はカープが大好きで選手を素敵な笑顔で迎え入れられることのみ。申し込みは球団公式ホームページで、この日午後５時の時点で８８歳を筆頭に応募総数は、すでに６０件を超えた。

　もちろん、本塁打が出なければガールの出番はない。チーム最多１２本塁打の丸は「幅広い年齢層の方に応援してもらえることは嬉しい。その試合で打てるように頑張りたい」と笑顔を見せる。優勝争いも佳境にさしかかる時期。ヒーローには母親より年上の、カープ女子の笑顔が待っている。