レジェンド鳥羽、節目の聖地へ!山田監督「見えない力もらった」

[ 2015年7月28日 05:30 ]

<立命館宇治・鳥羽>優勝を決め、歓喜の輪を作る鳥羽ナイン

第97回全国高校野球選手権京都大会決勝 鳥羽6-4立命館宇治

(7月27日 わかさスタジアム京都)
 不思議な力に導かれたようだった。高校野球100年の節目に初代王者の鳥羽が甲子園行きの切符をつかんだ。山田知也監督は「OBにも喜んでもらえる。いろんな方々の思いがあり、見えない力をいただいた」と15年ぶり6度目の出場に目に涙を浮かべた。スタンドでは京都二中のユニホームを着た80歳代のOBも喜びに浸った。

 ナインが力を結集して栄冠をつかんだ。全6試合で本塁打はなし。打撃では全員がつなぐ意識を口にし、ライナー性の打球が光った。エース松尾は4失点完投。9回は1死二、三塁と一打同点のピンチを迎えたが、春夏連続出場を狙った立命館宇治の反撃をしのいだ。

 京都二中の創立は1900年。15年に始まった全国中等学校優勝野球大会を制した。48年の学制改革で一度は廃校となったが84年、跡地に鳥羽として再スタート。京都二中創立100年の2000年には春と夏に復活出場し、またしてもメモリアルイヤーで強さを発揮した。第1回大会出場校では早実(西東京)とともに聖地に立つ。梅谷主将は「甲子園に行くからには日本一になりたい」と100年ぶり全国制覇を目標に掲げた。
 
 ◆鳥羽(京都)相撲や重量挙げも盛ん。オリックスの平野佳はOB。

 ▼第1回全国中等学校野球大会 1915年(大4)に8月18日から6日間、大阪・豊中球場で開催された。東北、東海、京津、関西、兵庫、山陽、山陰、四国、九州の9地区で予選が行われ、春の東京都下大会で優勝した早実を加えた10代表が出場。秋田中(現秋田高)―京都二中(現鳥羽)の決勝戦は、延長13回に敵失で決勝点を挙げた京都二中が2―1でサヨナラ勝ちし、初代王者となった。

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2015年7月28日のニュース