巨人、劇的サヨナラで勝率5割復帰!阿部「きょうの勝ちは大きい」

[ 2015年6月30日 21:21 ]

<巨・広>9回1死一、三塁、サヨナラの左犠飛を放った亀井(中央)はチームメートから手荒い祝福を受ける

セ・リーグ 巨人2―1広島

(6月30日 東京D)
 巨人が“天敵・黒田”を土壇場で攻略し劇的なサヨナラ勝ちを飾った。0―1で迎えた9回、阿部の右前適時打で追いつくと、続く亀井が左犠飛を放って決着。8年ぶりに国内復帰した黒田との初対決を制し、勝率5割復帰。チームは再奪首へ向けて加速していく。

 04年からメジャー移籍前年の07年までの4シーズンで3勝13敗と“天敵”だった広島のエース・黒田。国内復帰後、初めての対戦は苦しい展開だった。打線は8回まで3安打に抑えられ、スコアボードには「0」が並んだ。先発・高木勇は8回1失点と粘投も、残された攻撃は1イニングだけだった。

 だが9回、先頭・長野が右前打で出塁し劇的結末への扉を開ける。1死後、坂本が中前打で一、三塁と好機を広げると、ここまで2打数2三振だった阿部が同点の右前適時打。押せ押せムードの中、続く亀井がサヨナラ犠飛で決めた。

 阿部はお立ち台で「最高でーす!」と声を張り上げた。「ここで打たないと叩かれるかなと思って」と笑顔。好投しながらこの日も勝ち星に恵まれなかった高木勇には「すごく頑張ってましたし、あと一歩のところで僕らが楽にさせてやれない部分があるんで、次、投げる時は絶対に打って、勝利をつけたいと思います」と約束した。

 これでチームは勝率5割に復帰。阿部は「きょうの勝ちは大きいと思うので、また貯金生活できるように頑張ります」と言葉に力を込めた。

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2015年6月30日のニュース