武田、黄色一色の東京Dに「気分良く」7勝 ソフトバンク独走5差

[ 2015年6月30日 05:30 ]

<ソ・西>7勝目を挙げたソフトバンク・武田

パ・リーグ ソフトバンク3-1西武

(6月29日 東京D)
 首位のソフトバンクは29日、西武を3―1で下し、4連勝で貯金を今季最多の19に伸ばした。東京ドームで「鷹の祭典」と銘打った恒例イベントの今季初戦。先発の武田翔太投手(22)が6回1失点でチームトップの7勝目を挙げ、西武戦はプロ入り以来無傷の6連勝となった。チームも「鷹の祭典」での西武戦は10年から9連勝。2位・日本ハムに5ゲーム差をつけ、2年連続日本一へ首位固めに入った。

 チームトップの7勝目を挙げた武田を待っていたのは、孫正義オーナーの祝福だった。試合後にグラウンドに飛び出したオーナーから握手を求められ「“おめでとう。ナイスピッチング”と言ってもらった」と笑みを浮かべた。

 恒例の「鷹の祭典」。主催試合では05年の実数発表以降、史上最多の4万6735人が集まった。今季のユニホームは黄色。観客にもレプリカユニホームが配られ、黄色一色に染まった東京ドームを見渡した武田は「見ていて気持ちがいいなと思った」と振り返った。そして強打の西武打線を相手に熱投を見せた。

 6回2失点で6勝目を挙げた前回23日も西武戦(大宮)だった。その相手が持つ自身のイメージを逆手に取った。前回は得意のカーブで翻ろう。そして、この日の初回だった。4番の中村が低めのカーブをあっさり見逃す姿を見て「ストライクゾーンを上げてきている。低めの球より、横の変化を使おう」と決めた。スライダーで空振り三振を奪うと、5回1死一塁の対戦でもスライダーで空振り三振に仕留めた。

 6回を6安打1失点。5四球を与えて110球を費やしたが、それも西武打線に対して細心の注意を払った結果だ。工藤監督も「スライダーをうまく使えていた」と目を細めた。西武戦は12年の1年目から無傷の6連勝。「レオキラー」は「チームの皆さんに助けられ、少しずつ成長できた」と喜びをかみしめた。

 チームも4連勝。06年に始まった「鷹の祭典」では通算28勝11敗と圧倒的な強さを誇り西武戦は10年から9連勝となった。今季72試合目で最多の貯金19。レギュラーシーズン143試合の半分を過ぎ、2位・日本ハムに5ゲーム差をつけた工藤監督は「先のことは考えないようにしているが、首位にいることはモチベーションになる」とうなずいた。(渡辺 剛太)

 ▼ソフトバンク・孫正義オーナー ナイスゲーム。(球場全体が)ほとんど黄色でまるで(ヤフオクドームの)ホームグラウンドのようだった。(首位快走に)うれしい。

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