藤浪 ローテ再編!今季通算4勝8敗“悲サンデー猛虎”救う

[ 2015年6月16日 05:30 ]

必死の形相でダッシュをする藤浪

 「サンデー晋ちゃん」で前半戦ラストスパートだ。阪神が先発ローテーションを再編し、20日に再開するリーグ戦に臨むことが15日、分かった。安定感抜群の藤浪晋太郎投手(21)を21日のヤクルト戦(甲子園)から球宴期間まで、日曜日に固定する方針。目下の上位球団であるDeNA、巨人との対戦にぶつけ、一気に上位浮上を図る。

 球宴期間までは「サンデー晋ちゃん」で上位叩きだ。16日の日本ハム戦(甲子園)で交流戦を締めくくり、20日のヤクルト戦(同)からはリーグ戦が再開される。前半戦の締めくくりとなる、大事な球宴前の21試合。好不調の波が激しいチームを上昇気流に乗せるには、若きエースの躍動が不可欠となる。そこで安定感抜群の藤浪を、巨人、DeNAとの対戦にぶつけていく。

 藤浪は毎週日曜日に登板すると、21日のヤクルト戦の後はDeNA、DeNA、巨人と3カード連続で目下の上位球団との対戦に登板する流れとなる。仮に阪神が21日まで3連勝し、一方の巨人とDeNAが揃って連敗すれば、最短で21日にも首位に立つことが可能。まさに「藤浪で奪首」となる。最近5試合は3勝0敗、防御率1・08。しかもその間、チームは負けなし。現状、先発陣の中で最も「勝てる投手」である藤浪で、上位叩きを図る算段だ。

 実績は申し分ない。1年目は日曜日に15試合先発し、9勝3敗の好成績を残した。2年目の昨季は登板なしも、今季は目下4試合1勝1敗と五分だ。通算成績は19試合先発10勝4敗、防御率2・59。しかも藤浪が先発登板した過去19試合は、チームも13勝6敗、勝率・684を誇る。日曜日の勝敗は次カードにもつながる大事な要素。そして今季、チームは4勝8敗と大きく負け越し中。だからこそチームの勢いにも直結する日曜日を、若きエースに託すわけだ。

 当の藤浪は10日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で4勝目を挙げ、翌11日に一時、登録を抹消された。その後は1軍に同行して調整を続けている。「(登録抹消期間に)まず、しっかりコンディションを整えることが大事」。目下チームトップの86回2/3に登板し、リーグトップの88奪三振。疲労はある。登録抹消の際には「時期として、ちょうどいいかなと思います」とも話していた藤浪。タイムリーに与えられた肩休めの期間を有意義に過ごし、万全の状態でリーグ戦に臨む。

 ローテ再編に伴い、20日のリーグ戦再開初戦の先発はメッセンジャーに託される。助っ人右腕はその後も藤浪と同一カードの初戦に登板。1メートル98のメッセンジャーと1メートル97の藤浪が「ツインタワー」を形成することになる。また、第2カードには岩田、能見を配備。猛虎は先発4本柱を二手に分ける“カード勝ち越しローテ”を組み、貯金を積み上げていく。

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2015年6月16日のニュース