名手菊池 バットで魅せた!赤い傘が「チカチカしてまぶしかった」

[ 2015年5月22日 22:08 ]

<広・ヤ>ヒーローインタビューを受ける菊池(右)に水シャワーを浴びせるべく、ボードの裏に隠れる野間(左)と鈴木誠

セ・リーグ 広島2―1ヤクルト

(5月22日 マツダ)
 華麗な守備で沸かせる男が、この日はバットで魅せた。同点の延長10回2死走者なし。広島・菊池が豪快に大飛球を左翼ポール際に運んだ。プロ4年目で初のサヨナラ本塁打。

 チームの連敗を2で止めた一発に、お立ち台では大はしゃぎかと思えば「自分の調子がなかなか上がらずもがいていたんですけど、これをきっかけに上がっていけばいいな、と思っています」とまずは控えめだった。

 試合は7回まで黒田が毎回の9安打を浴びながらも1失点と粘った。「投手の方がいつも頑張っているんですけど、僕らが打てなくて負けてる試合もあるんで。きょうは打てて良かったです」。最下位に沈むチーム状態に、主力として責任を痛感しながらの打席だった。

 昨季は打率・325と活躍も、今季ここまで2割半ばと低迷。それだけに「バッティングがだめだったら守備で活躍できるようにと思ってます!」という。

 この日、今季最多となる3万2228人の来場者にはヤクルトのお株を奪う赤い傘が配布された。今季、延長戦は6連勝中だった相手を沈める一打。サヨナラの瞬間、一斉に傘の花が咲く光景には「チカチカしてまぶしかったです」と“菊池節”も飛び出しファンの笑いを誘った。

 「前回もサヨナラを機に連勝が続いたんで、これを機に連勝できるように一丸となって頑張っていきます!」。まだまだ望みは捨てていない。

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