畠山サヨナラ打!延長戦6連勝は“最強”ヤクルト初の快挙

[ 2015年5月22日 05:30 ]

<ヤ・D>延長全勝ヤ!延長11回、サヨナラ打の畠山(左から2人目)はナインから手荒い祝福を受ける

セ・リーグ ヤクルト4-3DeNA

(5月21日 神宮)
 延長戦でまた勝った。一塁ベースを回ったヒーローにヤクルトナインが駆け寄る。上田と比屋根は水でいっぱいになったバケツを持ってきた。迎え撃つように畠山は、歓喜のシャワーを受け止めた。4時間24分の激闘に決着をつけ、夜空を見上げて余韻に浸った。

 「あす(22日)から広島遠征なので、早く帰りたいという思いを一身に背負って打ちました。どちらかと言えばもみくちゃにする方が得意なんですけど気持ち良かった」

 2度目のチャンスを生かした。11回2死から3連打で満塁。1ボールからの2球目、小杉の内角高めの速球を三塁ファウルゾーンに打ち上げた。「ファウルになってくれ!」。心の中の叫びが通じた。三塁手・白崎がグラブに当てながら落としたのだ。「生き返ったので捨て身の気持ちでした」。直後、132キロ外角スライダーを強振。打球は前進守備の左翼手・筒香の頭を越えた。自身2年ぶりのサヨナラ打だ。

 今季は延長戦6戦全勝となり、球団初の快挙。4度目のサヨナラ勝ちで、首位DeNAに勝ち越した真中監督も「集中力を最後まで切らさず、いい勝ち方だった。これから乗っていける」とこの1勝の重みを強調した。

 ≪球団新6連勝≫ヤクルトが延長11回、畠山の左越え安打でサヨナラ勝ち。今季のヤクルトは延長戦に強く無傷の6連勝。シーズン途中を含めてチームの延長戦6連勝は62、93、03年の5連勝を抜く球団新記録になった。また、今季4時間以上の試合は4戦全勝。昨年は5勝13敗3分け(勝率・278)とさっぱりだったが、今季は長時間試合で粘りを発揮している。

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