“青ゴジラ”中日・福田12球団トップ3号 原監督「対策考えないと」

[ 2015年4月3日 07:38 ]

<中・巨>7回2死二塁、福田が左中間に3号2ランを放つ

セ・リーグ 中日5-3巨人

(4月2日 ナゴヤD)
 売り出し中の背番号55がまたもや大きな一発をぶっ放した。2―2で迎えた7回、平田の中前適時打で1点勝ち越し、なお2死二塁で打席に入ったのは中日・福田。巨人・山口の4球目のチェンジアップを、ややバットの先ながらも自慢の怪力で広いナゴヤドームの左中間スタンドへ運んだ。

 「きのう、きょうとチャンスをつぶしていたのに使ってもらえたんで、何とかしたかった。気持ちで打ちました」

 ここ4試合で3発目となる豪快な2ラン。3本塁打は12球団単独トップで、7打点もリーグ首位タイという爆発ぶりだ。打率・483、4本塁打13打点と打ちまくったオープン戦がフロックではなかったことをはっきりと証明した。

 中日待望の天性の長距離砲。その存在価値の大きさをチームの誰もが分かっている。スタメンで4打数無安打に終わった前夜の試合後は監督、コーチ、先輩から次々と励まされたという。

 「みんなが“1試合打てないぐらいで気にするな”と言ってくれた。ありがたかったし、何とか応えたかった」

 このカード初戦では、杉内から左越え先制ソロを放つなど3安打2打点の大活躍。打席での迫力に、原監督が「少し対策を考えないと」と話すほどだった。実際、2戦目からは巨人バッテリーは内角ではほとんど勝負せず、外角の変化球中心の配球。その中で外角のチェンジアップを左中間に運んだ一撃は大きい。

 打点、本塁打の2冠については「それは何もないです」と謙虚に話したが、巨人戦3連勝の立役者には間違いない。その背番号から入団当初は「青ゴジラ」と呼ばれた未完の大器が、大ブレークの予感さえ漂わせ始めた。

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2015年4月3日のニュース