ヤク山田2発6打点!V&ビデオ満弾「ドキドキでした」

[ 2015年4月3日 05:30 ]

<ヤ・神>8回1死満塁、山田はこの日2本塁打目となる満塁本塁打を放つ

セ・リーグ ヤクルト9-2阪神

(4月2日 神宮)
 三塁ベース上で、その時を待った。真中監督の抗議で行われたビデオ判定の結果は「本塁打」。ヤクルト・山田は両手をパンと鳴らして本塁へ走りだした。決勝&満塁弾で計6打点。お立ち台でもツバメ党の歓声を独り占めした。

 「打球は見えなかったし、フェンスに当たると思った。ビデオ判定は初めて。ドキドキでした」

 開幕から5試合は1番も「下位打線が弱くて山田にチャンスが回らない」(真中監督)との理由で昨年7月以来の3番出場。5回に今季1号の勝ち越し弾を放ち、8回は試合を決めた。1死満塁から阪神・榎田の低めの146キロ直球を捉えたライナーが左翼フェンスをぎりぎりで越えた。打球がグラウンドに跳ね返って戻ったため、三塁にスライディング。「三塁の福地コーチから“たぶん入ってる”と言われてたので、(本塁に走る)準備はしてました」と笑わせた。

 昨季チームは最下位も日本人右打者最多の193安打。新記録を樹立した192安打目も満塁本塁打だった。プロ5年目でもう3本目のグランドスラムと満塁には縁が深いが「プレッシャーに感じてしまうので満塁は好きじゃない。走者がいないと思って打席に入ってます」。無心のスイングが最高の結果を呼び寄せた。

 開幕3連勝で波に乗っていた阪神に、本拠地の神宮でカード勝ち越し。打線のてこ入れが成功した真中監督も「山田はこれでグンと乗ってくれると思う」と目を細めた。

 「中学も高校も3番だった。4番は嫌い。なんか3番って格好いいんですよね」と山田。桜舞う季節。背番号23が、神宮に訪れた少年少女の視線をクギ付けにした。

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