ムネリン特別寄稿 レイズの顔ロンゴリアは入場曲怖すぎ…

[ 2014年11月16日 08:16 ]

<侍ジャパン・大リーグ選抜>4回1死、山田の打球を三塁フェンス付近から送球するロンゴリア

日米野球第3戦 大リーグ選抜0―4侍ジャパン

(11月15日 東京D)
 今季ブルージェイズで活躍し、その底抜けに明るいキャラクターで米国でも人気者となった川崎宗則内野手(33)が日米野球全5試合でスポニチ本紙に特別寄稿。川崎だけが知っているメジャーリーガーのマル秘情報や交友録を、ムネリン流に楽しく紹介します。

 日本の投手は前からレベルが凄く高いので、この結果にも驚きはない。でも、ノーヒットノーランとはね…。日本は打者も年々進化している。シーズンが終わってもしっかりこのシリーズに合わせて調整し、万全のコンディションで臨んでいるのはさすがですね。

 MLBチームは、さすがにちょっと雰囲気が暗いかもしれないけど、その中でもしっかりスイングができているのはロンゴリアかな。阪神・巨人連合との試合では満塁ホームランも打ったし、この日もタイミングは合っていた。打撃だけではなく、守備も安定している。チームでは4番サード。まさにレイズの顔という選手です。

 彼とは不思議な縁がある。なぜか春季キャンプ中にショッピングモールでよく会う。いつも子供連れで、私服が凄くオシャレ。今年はシーズン中にフロリダに行った時も、モールで会った。凄い確率でしょ?翌日、球場で僕のところに寄って来てくれて「きのうは何を買ったんだ?メジャーリーガーなんだから、ちゃんといい服買えよ!」ってね。スーパースターは言うことが違うね。

 実は、彼はドラムもうまいんですよ。レイズの球場にドラムセットがあって、試合前に激しく叩いている。彼のルーティンなのかも。打席に入る際にかかる曲(タントリックの「ダウン&アウト」)は最高に怖い。イントロのバイオリンの部分から、恐ろしいギターのフレーズが始まる。今回、日本の球場では音量も控えめだけど、(本拠の)トロピカーナ・フィールドでは超爆音。ファンが曲に合わせてカウベルを鳴らして、雰囲気が引き立つんです。

 あの球場、中堅後方に球団のマスコット的存在のエイの水槽があるんだけど、曲とともにエイたちもバタバタ水しぶきを上げて泳ぎだす。ほんと怖い!ロンゴリアも言っていたけど、東京ドームはどことなくトロピカーナ・フィールドに似ている。人工芝で、ドームの屋根の感じも。外野に大きい池を作って、錦鯉でも泳がせれば完璧だね。

 沖縄での親善試合も含めてあと3試合。ここまでは侍ジャパンが圧倒しているけど、メジャーはメジャー、日本は日本でいいところがある。僕が言えることは、どちらもレベルが高いということです。

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2014年11月16日のニュース