復帰後8の4!アンダーソン特大弾 春先4番助っ人帰ってきた

[ 2014年9月21日 05:30 ]

<巨・ヤ>初回2死二、三塁、アンダーソンは右翼席上段に3ランを放つ

セ・リーグ 巨人4-2ヤクルト

(9月20日 東京D)
 目付けは十分だった。2ボール1ストライクからの4球目だ。内角へ3球も続いた139キロ直球を巨人・アンダーソンが打ち抜いた。「ずっと内角が続いていたので、ボールは見えていた」。厳しいコースを捉えた、右翼席上段まで届く先制の11号3ラン。初回に飛び出た一発を静かに振り返った。

 「日々、肘の状態をチェックしている。その中で原監督にスタメンで使っていただき、結果で恩返しができてよかった」

 左肘関節炎で8月6日に出場選手登録を抹消され、15日に1軍復帰したばかり。練習前と試合後には、今でも患部に20分間の超音波治療が欠かせない。送球にはまだ不安を残すが「打撃に関しては左肘の状態は問題ない」。言葉通り復帰後の5試合は8打数4安打で、これが待望の初アーチ。一塁守備でも5回無死一、三塁で畠山のライナーを好捕し、併殺に仕留めた。春先は4番も任され、低調だった打線を引っ張った来日1年目の助っ人が力強く帰ってきた。

 初回無死一、二塁から3番・坂本が送りバントを決めて築いたチャンス。4番・阿部が空振り三振に倒れた直後に主導権をがっちりつかんだ。「3番がしっかり送って4番が還せなかった。2アウトから、貴重な3ランだった」と原監督。相手投手の左右に合わせ右打者のロペス、阿部も含めて一塁での併用となっているが、アンダーソンが戻ってきたことで攻撃力は増している。

 真夏のジャイアンツ球場での自主トレは、右肘に違和感を訴えた母国キューバの英雄セペダと連日汗を流した。「昇格する時には“頑張れよ”と声を掛けてもらった。セペダさんからパワーをもらった」と感激し、昇格後も連日連絡を欠かさないという。離脱中の兄貴分の分まで、優勝争い、その先のポストシーズンと打ち続ける。

 ▼巨人・川相ヘッドコーチ(初回の3得点について)無死一、二塁から坂本が送りバントを決めた。ああいうのをしっかり送れるかどうかが、流れを決める。結果2死からだったが、3ランにつながったと思う。

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